ミス・マープルは、若い時に結婚したいと思った男性がいたが、結婚相手としてふさわしくないと考えた身内に反対されて断念したらしい。
その後、その男性については、否定的に考えたようなので、身内に止めてもらってよかったと思っているのだろう。もっとも、本音はわからない。何もないより不幸な結婚でも何かあった方がよいと思ったかもしれない。少なくとも結婚当初は幸せだったろうから、その幸せな記憶は残るように思う。
クリスティの普通の小説は、「結婚相手の選択」というテーマが共通してあるように思う。愛しているが未知数あるいははっきりと条件が悪い男性と好意はあるが愛しているとまではいえない条件のよい男性のどちらと結婚するか。そもそも結婚すべきかとか結婚相手が全く見つからないということは問題にならないらしい。
結婚した女性の家庭の仕事は、子育てについては子守りと家庭教師と学校の選択の問題で、家事は料理人やメイドを見つけるという問題らしい。
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