2014年2月16日日曜日

クリスティ文庫(17)

 「トミーとタペンス」というよりは、「タペンスとトミーそしてアルバート」という方がぴったりのように思う。
 『運命の裏木戸』では、飼い犬のハンニバルも大活躍をし、登場人物一覧表に加えられている。他に重要な役割を果たす犬が登場するのは、ポアロの長編では『もの言えぬ証人』、短編集の『ヘラクレスの冒険』、短編集『マン島の黄金』の中の『愛犬の死』だ。
 これだけで、イギリス人は特に犬好きとは言いきれない。自分が散歩中に、飼い犬を散歩させている人達の様子を見た限りでは、日本人も同じくらいに犬好きのように思えるからだ。
 作者のクリスティについても犬好きかどうかは、わからない。『サーバーのイヌ・いぬ・犬』の作者は、この本ではっきりと犬好きと言える。
 

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