2014年4月25日金曜日

虜囚の恋

 スティーヴンソン作、主人公はフランス人の貴族、ナポレオン軍の兵士として戦い、捕虜としてスコットランドに囚われていたが、脱出する。
 スコットランドを旅してイングランドの大伯父のところまで行く。主人公は訛りなく英語を話せるので、英国人に成り済ます。主人公は英語を話せなければ冒険を成功させられないように思っている。55頁「異国語を訛りなくあやつる能力に運命を賭けなければならなかったのは、これがはじめてではなかった。」
 ここで、ダルタニャンを思い出す。
 『三銃士』では、全く英語がわからないのに、英国に行って冒険を成功させる。第二部の『二十年後』でも英国に行く。さすがに、英語の必要性を感じて、少しは話せるようになっているのかと思えば、全く英語を勉強していない。そして、英語がわからなくても冒険を成功させる。外国語を覚える能力がないわけでもなく、生まれたところがスペインに近かったせいか、当時スペインが大国だったせいかスペイン語は話せる。
 この英語に対する態度の違いは作者が英国人かフランス人かの違いだろうか。

 

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