2014年4月14日月曜日

びんの悪魔

 スティーブンソン作、おもしろかった。
 不死以外の望みは、なんでもかなえてくれる小瓶がある。ただし死ぬまで小瓶を持っていると死んだあと地獄に行く。地獄行きを免れるには、自分が買ったのよりも安い値段で小瓶を誰かに売らなければならない。
 主人公は小瓶を買って望みの家を手に入れ、友人に小瓶を売る。ところが結婚目前に伝染病にかかる。もう一度小瓶を買い病気を治し結婚するが、自分が買った値段より安く売ることができない。
 妻の助けで小瓶を売って、「二人はずっと幸せに暮らしている」で物語は終わる。どうやって難問を解決したかは、推理小説の結末を話すのと同様タブーだろう。
 結末を知って「皮肉だな」と思う。コロンブスの卵のようだとも思う。

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