2014年4月18日金曜日

シェークスピア名台詞(3)

 どういう状況で誰から誰に言った言葉か、白水uブックスの小田島雄志訳で確認した。
 『ロミオとジュリエット』 71頁第二幕第二場
 ロミオ 満たされぬぼくをこのままに行かれるのか?
 ジュリエット どんな満足をいま手にすることができまして?
 ロミオ あなたの愛の誓約を、ぼくの誓いとひきかえに。
 ジュリエット それはお求めになる前にさしあげたわ、できることなら返していただきたいとは思うけど。
 ロミオ 返していただきたいですって?なんのために?
 ジュリエット 気前よくあなたにもう一度さしあげるために。でもそれは、自分がもっているものをほしがることね。「私、気前のよさははてしないこと海のよう、恋の深さも。」いくらさしあげてもそれだけ私も受けとるわけですもの。「どちらもきりがないわ。」
 日本語としては別の表現になっているが「」で囲まれた部分がブロックに表示されている。
 海の水は循環している。蒸発して雲になり雨になって地上に降り川を流れて海に注ぐ。ジュリエットの台詞も「いくらさしあげてもそれだけ私も受けとるわけですもの。」の部分が重要に思う。
 両想いの場合の台詞で、愛されない場合については何も語っていないと見るべきだろう。

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