子供の頃タンポポやシロツメクサで花の冠を作ったが、花の命を縮めるということ以外に悪いことだという意識は全くなかった。
雑草といっても花の美しさで劣るわけではない。ありふれているか、人の手をかけているかで決まるように思う。札幌に住んでいた時にタンポポがあまりに大輪で、ガーベラより豪華なので、近くの空き地に咲いているのを持ってきたことがある。持ってきたらだめなものとは思わなかったが、花屋に払うお金を惜しんでいるように思われそうで、人目のない早朝にもってこようとしたら、犬を散歩させる人で昼間より人の目が多く、更に早朝に出なおした。
常盤緑道にタチアオイが綺麗に咲くところがある。今(5月8日)は蕾がたくさんできている。その場所に注意書きがあった。もうすぐ花がきれいに咲くので、いじめないでね、という内容だ。葉をちぎったり茎を折って踏みにじったりして荒す人がいるものだろうか、と思ったら、花めをもっていかないでという注意書きもあり、家に飾るために持って行くのだと気付いた。よく見ると先っぽがない茎もあり、切り口が綺麗なので、手でちぎったのではなくハサミで切ったものだろう。まさに咲いているのを目にして衝動的に折ったのではなく、計画的犯行だ。それをした人は道端の雑草の感覚だったのかもしれない。
田島緑地の桜草は、持っていったらダメなのははっきりしている。もっとも、江戸時代なら微妙だ。
見沼代用水路沿いのヤブカンゾウも、だめだろう。平安時代ならわからない。ヒメジョン(ハルジオンかもしれない)は、持っていってもいいような気がする。用水路脇の案内板を見ると外来種でむしろ悪者扱いになっている。

0 件のコメント:
コメントを投稿