2022年2月27日日曜日

293 アトランの裏切り 虚空からきた巨人

  マルコ・ポーロで集合ミュータントに声をかけたのは、アトランとトロトだった。

 二人はローダンに背いて集合ミュータントをPEW金属のある惑星に連れていく決心をしていた。アトランはUSO宇宙船で行くことを提案したが、集合ミュータントは新アルコン人の宇宙船で行くことに固執し、乗組員を呼び戻して協力させた。

 置き去りにされた新アルコン人からアトランらが惑星に向かったことを知ったローダンはマルコ・ポーロで惑星に向かった。

 惑星では住民が急速に知能を高め、研究、建設に熱中するあまり、農業を放棄し食事もとらず餓死者を出していた。ローダンは、地球に救援を求める伝令を派遣した。

 アトランは、隕石の中に入り調査しようとしたが未知の存在の攻撃を受けた。

 隕石はエネルギーを発し、地中から抜け出て宇宙に飛び出した。その影響で惑星は地殻活動が活発化し、嵐に見舞われた。住民は錯乱して攻撃してきた。ローダンは食料を得るため近くの惑星で狩りをした。

 ミュータント集合体は隕石が抜け出た後に邪悪な存在がいるといい、白いもやのようなものが飛び出してきた。ローダンはサンプルを集めウィルスであることを知り、絶滅させた。

 他方、ローダンは隕石宇宙船を追跡させていた。隕石宇宙船は遷移を繰り返し銀河中枢部に向かっていた。隕石に着陸して調査しようとするが、何かに邪魔されて近づけない。

2022年2月26日土曜日

292 アラスの使命 ミュータントの計画

  旧ミュータントが宿る人造人間を、治療のためUSOの治療惑星タフンに連れていく。

 他の人間や動物に乗りかえようとするが失敗する。死んだあとハイパー空間にエネルギー状態で存在していて、大群の存在とPEW金属によって通常空間に戻れたらしいが、再びハイパー空間に戻りたくない。ミュータントはPEW金属が必要だとして金属がある惑星に戻ることを主張するが、ローダンは危険だとして承知しない。

 二百の太陽の星のマットウィリーに包むと肉体の崩壊を停止できるが、長く続けるとウィリーが死亡するので交代制にする。

 病院が襲撃に会う。旧ミュータントによってローダンの勢力が増すことを阻止しようとする者の仕業だった。

 マットウィリーの交代を利用して、旧ミュータントの宿る人造人間は、ウィリーの体に包まれて病院を脱出する。旧ミュータントは超能力を結集して人間の形に見える像を作り出しその中に宿った。

 治療のため訪れた新アルコン人の宇宙船が乗員が少なく乗っ取ることができた。次に、目的の惑星の情報を得るためマルコ・ポーロに忍び込んだ。

2022年2月25日金曜日

291 さまよえるミュータント ミュータントを追う者

  小惑星帯の中からレムール人の研究施設が見つかり、人造人間の研究資料があった。しかし、人造人間がミュータントに支配された場合どうなるかまでは不明だ。

 中央統計局にミュータントが現れ、身分証明書を偽造しようとする。しかし、装置の安全機構により警報が発せられ、失敗に終わるが、捕まる前に姿を消した。

 発行しようとした身分証明書の特徴から人造人間が死んだミュータントに乗っ取られていることを確信したローダンは、救援のための会談を全世界に呼びかけた。

 会談場所にミュータントは現れたが、独自に捜索していた大執政官候補のテルヘラに妨害され、話をせずに姿を消した。

 人造人間はクリニックに現れた。極端に短縮した時間で成長させたため、機能不全に陥ったためだ。しかし、身元確認を求めるクリニックのロボットを無視したため、警察に通報され、逃げ出した。

 ローダンはコレッロを麻痺させて人造人間から引き離すため、サンダルの手を借りた。

 クリニックの近くの海中アパートに潜んでいたところに潜入して、サンダルが麻痺剤をつけた銛を打ち込んだのだ。コレッロとアラスカは救出できたが人造人間には逃げられた。コレッロは宇宙船でキントセンターに運ばれた。

 逃げ出した人造人間は宇宙船で地球を離れようとしたが、体調不良により捕まった。

 病院で治療を受けるが、このままでは死を免れない。

 サンダルはシェリファーと共に故郷惑星に戻り再建して星間帝国に加わろうと決意し旅立った。


 

2022年2月24日木曜日

290サイコ・ヴァンパイア 時の騎士

  コレッロは科学者に命じて、成長速度を特別に早くした人間男性7名、女性1名を完成させるように命じた。

 科学者はコレッロに気づかれないよう1名を六子にした。六子は他人の精神を吸い尽くすミュータントだった。コレッロは精神を吸い尽くされそうになったが、反撃して5名を倒し、8名の人造人間とアラスカを連れて姿を消した。

 アラスカは一時的に支配を脱した際に科学者に真実を告げて外部に助けを求めるよう助言した。科学者はエネルギーの放出で探知されようとするが、探知して現れたローダンの目の前でコレッロに逃げられた。コレッロを追ってローダンらが姿を消した直後、エネルギー発生装置が過負荷によって爆発してレムール人は全員死亡し、人造人間を作ることもできなくなった。

 時の騎士と呼ばれる昔ながらの生活を維持している人々が南アメリカの南端に暮らしていた。そこにグライダーが不時着して乗員1名が救助された。その人間は自分の命の危険を無視して他人の望みをかなえようとした。どんな危険な命令も実行しそうなことに不安を覚えた元秘密情報局員が当局に通報した。

 コレッロが8名を連れ去った目的が死亡したミュータント8名のために人格がない8名の人間の肉体を得るためだと推測したローダンは、通報のあった人間がそのうちの一人ではないかと考えた。

 ローダンは、時の騎士に現れ、人造人間と思われる人間を連れて行こうとしたが、コレッロが現れて連れ去った。

 

2022年2月22日火曜日

289 追われるミュータント レムール遺跡の秘密

  アラスカはコレッロの近くに戻された。コレッロはアラスカの意思を制圧して同行させる。

 コレッロとアラスカはレムール遺跡にやってきた。海底基地にレムール人が眠っていてコレッロは、科学者を覚醒させ、対ハルト戦のための戦闘員を促成するための作戦を開始するよう命じる。

2022年2月21日月曜日

288 聖なる隕石の都市 スーパー・ミュータント失踪

  SEW金属の壁に閉じ込められていたアトランらは、何者かに外に移動させられた。

 それから、ローダンが派遣したスペースジェットとロボットによって宇宙船に帰還した。

 ローダンは、地球に戻って議会に報告した。その間に、コレッロが自殺を図った。何者かに支配されているのを感じ、自分の行動の自由を取り戻した隙に自分が脅威になると考えてのことだった。

 コレッロは新たにテレポートの能力を得、自殺に失敗した後、姿を消した。

 アラスカは、謎の少女キトラに再開し、見知らぬ惑星に連れていかれる。キトラは大群の建設者の種族の一員で大群を監視している間に種族とはぐれてしまい、種族のいる都市にアラスカを連れてきたのだった。

 しかし、都市は無人だった。種族のいる場所がわかったが、そこはアラスカを連れていけるところではなく、アラスカと別れ一人で行くことにした。アラスカは、その前に自分を地球に戻してもらう。

287レディと蛮人 天空の金属

  遭難した宇宙船から大執政官候補者の陰謀を窺わせるものが出てきた。

 デイトンは、事情を探るためオラーナとサンダルを候補者のもとに派遣した。

 オラーナとローダンのスキャンダルの偽情報を流し、オラーナの護衛役のサンダルが目立つ行動をとった。サンダルはアンティの司祭に誘拐され尋問されたが、脱出した。

 アンティは逮捕の際に抵抗したため死亡した。アンティのもとで候補者のスキャンダルを捏造した資料を見つけたが、背景事情はわからなかった。

 ローダンが調査に向かった惑星の住民は頭に金属の飾りをつけていた。住民が大群のせいで痴呆化するのとは逆に知性を高めたのも声に悩まされるのも金属のせいだと考えたローダンは、その金属(PEW金属と名付けた)を調査することにした。

 その金属は惑星に落ちた巨大隕石に産することをつきとめたローダンは、アトラン、ダントン、ミュータントを隕石の調査にあたらせた。

 金属は、はじめはやわらかいが時間とともに固くなる特性がある。隕石内洞窟に隠れ場を見つけたアトランらは、予想以上に早く硬くなった金属によって洞窟内に閉じ込められてしまった。転送機も使用できなくなった。

 


 

2022年2月20日日曜日

286未知の憑依者 共生体の時間

 調査に出した宇宙船と連絡がとれず、ローダンは自身で調査に出る。同乗させた異星人は、未知の声から解放されたが、乗員がおかしな行動をとり始める。

 目標の惑星に到着し、ローダンは異星人に宇宙船を解放しようとする。ただ一人正常な判断力を保っていたコスムは、ローダンから指揮権を奪い、惑星を離れる。

 その惑星の近くにその惑星の住民が植民した惑星があり、ローダンはその植民惑星に降りようとする。ローダンは未知の存在に支配されていた。

 ローダンの共生体ウィスパーが未知の存在に支配され、ローダンを使って植民惑星の支配者と一緒になろうとしたらしい。

 ウィスパーを身に着けた植民惑星の支配者が、強大な力を得、ローダンらを従わせようとしたとき、影響を受けにくいコスムが相手を倒してローダンらを救出し宇宙に逃れた。 

2022年2月19日土曜日

285 カピン戦隊 苦悶の声

  オヴァロンが、カピンを率いて救援にきた。彼らから、サイノスの反逆グループに属するものとそうでないものを見極める援助を受ける。

 ノストラダムスは、大群が銀河を去ることを承諾するが、太陽系を大群内に留めようとする。ローダンは、太陽系をもとに戻さなければタイムマシンで、ノストラダムスが氷の中から出てきた瞬間に殺すと告げる。

 ロルヴィクらは、タイムマシンでローダンの指示を待つ間に、また暗殺者の襲撃を受ける。謎の暗殺者はロルヴィクの先祖に恨みを持つもので子孫に復讐しようとしたのだった。コレッロは、暗殺者を排除した。

 ノストラダムスは、ローダンの要求を受け入れ、太陽系をもとの位置に戻し、銀河を去った。タイムマシンは破壊した。ロコシャンはタボラを盗んで故郷に帰った。

 太陽系と植民惑星で大執政官の選挙が始まった。

 その時、行方不明だった調査船が帰還した。乗員の姿はなく異星人が一人乗っていた。

 異星人科学者達が無人の宇宙船を調査中に突然宇宙船が動き出し、戦闘ロボットが襲ってきて一人だけ生き残ったのだ。

 異星人は平和的に思われたが、突然苦悶の声に支配され、調査に赴いたミュータント達も支配されようとした。

 異星人はいったん落ち着き、ローダンは、異星人の母星に調査船をだした。

 

2022年2月18日金曜日

284 氷界から来た男 サイノスの叛乱

  南極の氷の中から一人の男が現れた。シュミットの弟だ。ノストラダムスの姿でアトランとは旧知の間柄だ。アトランはノストラダムスをローダンのところに連れて行った。

 大群の船団は太陽系から退却し、第二中央制御惑星に向かったと考えたローダンは、大群の宇宙船を追いかけた。シュミットは、サイノスの9人の指導者が肉体をなくしエネルギーの形態になっているのを殺害した。エネルギーは解放され、その放射が偽神を死に至らし、全滅させた。偽神の死により大群の船団は混乱して撤退した。シュミットはその後石になった。

 第二中央制御惑星は、ノストラダムスが支配することになった。大群のそもそもの目的は知性をもたらすもので、カルティスも大群内で分裂していた。

 ロルヴィクは、また、暗殺されそうになり、暗殺者を追ったら、転送機で別の惑星に出た。その惑星でロコシャンに出会った。ロコシャンは、大群の進路上にあり、大群に取り込まれない惑星がどうなるか調査のためその惑星に来ていた。そのとき、惑星を覆っていたエネルギー繭が消滅した。本来、エネルギー繭は大群内で消滅しないものだった。

 暗殺者は、転送機で既に惑星を去ったようなので、転送機を破壊して、ロコシャンもロルヴィクとハイヌを乗せて大群内の宇宙に飛び出し、ローダンの宇宙船に収容された。

 ローダンのもとには、メルセイレも来ていた。

 サイノスの中に、大群内に戻って大群の管理をすることを拒否するグループが出てきた。

 その反乱軍がノストラダムスを襲撃したが、不成功に終わった。

 

 

 

2022年2月17日木曜日

283 大泥棒グッキー ハイパー空間の惑星

  タボラを盗んだ窃盗種族の母星に向かった。ローダンは惑星の住民に歓迎されたが、窃盗被害にあった。グッキーが対抗して住民の物を盗みまくった。

 ローダンは盗まれたものとグッキーが盗んだものを交換した。窃盗種族の誇りを傷つけられた住民がグッキーを誘拐して、超能力を発揮できなくするネットで拘束した。

 再び誇りを取り戻した住民はローダンらを名誉会員にし、祝宴を開いた。祝宴に集まった者の中からタボラを盗んだものを見つけ、タボラを譲り受けた。タボラは地球で姿を消した。

 アラスカらは転送機に入ったが実体化できずにいた。シュミットが手にしていたのは、容器でその中にタボラが戻ってきた。アラスカらが実体化した先は、中央制御惑星と同じ機能を持つ惑星で、ハイパー空間に存在した。シュミットはタボラによって惑星を大群の通常空間に戻すことができた。しかし、偽神の攻撃を受け、ローダンに助けを求めた。太陽系は偽神の大群による攻撃を受け、バリアが破壊されようとしていた。

 シュミットは秘密の一部を明かした。サイノスは大群の創造者に管理をまかされていたが、100万年前、サイノスの一人と組んだ補助種族の裏切りに会い、逆に大群から追い出されたのだった。その補助種族が偽神だった。

 

2022年2月16日水曜日

282 怪物狩り 時間、変異す

  偽神が、講和を申し出てきた。超能力を持たない偽神が、太陽系内に交渉に来た。

 しかし、超能力を持たないというのは偽りで、パラトロン・バリアを破壊するのが目的だった。ローダンは、偽神の目的を阻止した。

 太陽系外で救難信号があり、遭難者はシガ星人だった。調査中の惑星が大群に取り込まれ、大群内で痴呆化状態を脱し、太陽系艦隊の通信から太陽系を見つけ出したのだった。

 シガ星人が、大群内を飛行中黄金のリングがある惑星を見たという話を聞き、サイノスがその惑星にいるタボラを偽神から取り返すことが重要だと話す。

 ローダンは、その惑星に向かった。黄金のリングは超能力を抑えるためのもので、惑星の住民の超能力が、時間を自由に支配するもので、あまりに強力な超能力なので、その力を抑えているのだった。 

 しかし、タボラは、既に盗賊によって盗まれたあとだった。

2022年2月15日火曜日

281 虚無への追放 太陽系捜索

  アラスカらが転送機で転送された先は、ゴミの山の上だった。

 その惑星にはゴミの山のほかに、地下に研究施設があった。カルティスの放射線で錯乱することを防ぐ方法を研究していた。アラスカらは研究を妨害したが、偽神に見つかり攻撃された。戦闘により施設が損害を受けることを避けるため、偽神は徹底的に攻撃することをあきらめ、アラスカらに退去を求めた。

 アラスカらは、転送機のところに戻り、サイノスのシュミットの後に続いて転送機の中に入った。シュミットは、中央制御惑星で入手した金属リールを後生大事に抱えていた。

 マークスが二百の太陽の星に現れた。太陽系を援助するための艦隊だった。状況転送機も携えていた。これは、受け入れ部を必要としない転送機で必要なエネルギーさえあれば太陽系も転送可能だ。シェFは、この転送機の部品とワリンジャー、フン=チュインを乗せて、太陽系の捜索に向かった。

 爆弾を使用して大群のバリアに亀裂を生じさせ、大群内に入ったが、その際に機器を損傷した。バリアの異常により大群の宇宙船が調査に現れた。シェFは、宇宙船の損傷により、戦闘を避け逃走した。逃走先で牽引フィールドにつかまり、引き寄せられた先は溶鉱炉だった。バリア近くのごみを取り除くために設置されているようだ。施設の中に入り要員と接触し協力を得られたが、施設を一部破壊したために、また、大群の宇宙船を引き寄せてしまった。

 施設の要員の協力を得、策略により切り抜け、太陽艦隊の救助信号の発信元に向かった。発信したのは警戒中に攻撃を受けた艦船で、乗員から太陽系の位置を教わり、地球に到着した。

 再びバリアを抜け銀河に戻ろうとしたシェFは、バリアが不安定で危険であるからとそのまま大群内に留まるよう指示を受けた。

2022年2月14日月曜日

280 錯乱の星 タムブー神、グッキー

  錯乱した偽神が多数集められた惑星があるという情報をサイノスから得たローダンは、その惑星に向かい様子を探った。

 錯乱の原因は、第一使徒(カルティス)が分裂する際に放射する放射線によるものらしいということがわかった。

 分裂衝動にかられたカルティスの多数船団が大群内の惑星で分裂を果たそうとしているのを探知したローダンは、錯乱の原因の確証を得るため、船団の後を追った。

 偽神がいる惑星で分裂するところを観察するため、グッキーが潜入した。分裂のため偽神が錯乱したことを確認できたが、グッキーも影響を受け自身をタムブー神だと言い出す。

 しかし、グッキーの錯乱は一時的なもので、その惑星を離れると正気に戻った。

2022年2月11日金曜日

279分裂惑星ボーン・ワイルド ハイパー嵐のなかの地球

  大群のバリアが通過できなくなり、分裂のために大群の外に出ようとしたハチの巣型宇宙船は、大群内で引き返した。大群内の惑星に着陸して分裂しようするが、偽神はそれを許さず補助種族に攻撃させた。

 太陽系の近くに巨大恒星と多数のキノコ型宇宙船が出現した。大群全体を遷移させることはできなくなったが、大群内で個別に遷移させることは可能らしい。ブルは遷移を阻止するためキノコ型宇宙船を攻撃するがまにあわず太陽系は遷移した。

 遷移先に多数のキノコ型宇宙船が待ち構えて攻撃してきたが、太陽系を守るバリアによって攻撃は失敗した。

 太陽系は大群の速度に同調して半光速で移動していた。

 銀河内の大群が存在する領域に存在した恒星、惑星はそれまでと同じ場所にとどまっているが、遷移の際、何かに包み込まれ、大群内の恒星、惑星とぶつからないようになっているらしい。

2022年2月10日木曜日

278 太陽系の楯 大巨星

  サイノス船からの救援要請を受け、救出する。サイノスから大群の遷移方法について情報提供を受ける。外側バリアに転送機能があり、恒星がバリアにエネルギーを与えているとのこと。

 ローダンは、恒星を攻撃したが、恒星の数は多く、大群中央の制御機能を破壊しなければ、最終的解決にならない。

 アラスカを隊長として小宇宙船で中央制御している惑星の探査に向かった。サイノスのシュミットも同行した。

 惑星を発見したがバリアに包まれている。惑星に向かう宇宙船にテレポートして惑星内に潜入する。

 大群は、多数の恒星が破壊されたが、遷移しようとする。遷移を阻止するため、アルコン爆弾で惑星を破壊しようとしたが、シュミットが爆弾ごと姿を消した。裏切られたかに思えたが、アルコン爆弾が爆発するのが見え、シュミットが姿を現した。シュミットは爆弾を仕掛けるとともに転送機の準備をしていた。転送機で乗ってきた小宇宙船に戻ろうとしたが、正常に動作せず、どこかわからない場所に転送された。

 乗ってきた宇宙船で待機していたコロムは、転送機の破壊により、アラスカらが戻ることがないと考え一人で地球に戻って、ローダンに報告した。

2022年2月8日火曜日

277 テラの剣闘士 大宇宙の誘拐者

  アトラン達は、更なる試練を与えられた。谷を横断してグライダーにたどり着かなければならない。谷では次々と障害に直面する。谷の上空には偽神達が集まっていた。

 グライダーにたどり着いたアトランらは、グライダーを奪い、乗ってきた宇宙船に向かった。小型爆弾を多数谷に仕掛けており、その爆発による混乱に乗じて、宇宙船に隠していた転送機で地球に戻った。小型爆弾の性能によって、地球の科学水準が、それまで偽神が考えていたものより高度であることが露見した。

 地球担当の偽神は、地球の技術水準について欺かれていたことがわかり、懲罰部隊を地球に送った。

 ローダンは、その懲罰部隊との戦闘中に偽神を誘拐することを計画する。アトランらは、偽神のいる宇宙船に潜入して偽神の誘拐に成功した。偽神は、グッキーとコレッロが超能力でつくる檻に閉じ込められていたが、その拘束から解き放された時には、石になっていた。

 

2022年2月7日月曜日

276 偽装作戦発動! 戦場は地球

  アトランは旧スプリンガー船で地球から火星に向かう途中で、大群の船に捉えられ、大群内の惑星に連れていかれた。

 その惑星で数度の攻撃に会い、その様子は偽神に観察されていた。大群内の戦闘員としての適性を見られていたのだ。

 大群の観察船は地球にも向かっていた。ローダンは、地球が二大勢力に分かれて戦争中であるように見せかけた。偽神はローダンに連絡を求めてきた。ローダンは地球を統一して偽神と取り決めを結ぶことを約束し、地球の混乱が収まるまで、地球から去ることを求め、その依頼は受け入れられた。

2022年2月6日日曜日

275 偽神の霊薬 西暦2000年への回帰

  第一使徒が大群の外で分裂した後、大群内に戻ってどうなるか調べるためアトランらは、小型艇で六角シリンダー宇宙船を追いかけた。

 宇宙船は惑星に降り立ち、第一使徒は分泌液を採取されていた。その惑星には偽神達も降り立ったが、いずれも病気や老化のため、具合が悪そうだった。

 偽神達は、採取された分泌液に浸り、元気になって飛び立った。

 大群は太陽系に向かって進んでいた。大群に収容されると考えたローダンは大群が脅威を感じて攻撃してこないように、西暦2000年当時程度の技術水準にあると見せかけようとした。

2022年2月4日金曜日

274 影なきオベリスク 地球へのテスト飛行

  二百の太陽の星でサイノスが追い詰められて姿を消すと同時に出現した影をもたないオベリスクの話を聞き、シェFはエルスメア艦長以下を惑星オベリスクに派遣した。

 数年前、影なきオベリスクが多数存在する惑星に調査に赴いたフン=チュインを隊長とする科学者たちを救出して二百の太陽の星に連れて行くとともにオベリスクの調査を目的とする。

 エルスメアらは、オベリスクからと思われる妨害を受けるが惑星の研究者たちは、オベリスクの援助を受け生き延びていた。

 エルスメアらは、科学者たちを宇宙船に収容して二百の太陽の星に連れていった。フン=チュインは、太陽の星のオベリスクを見に行って、痴呆化現象に対抗する装置を完成するヒントを得た。

 ワリンジャーとフン=チュインの研究が一応の完成をみ、実証実験のため、完成したネットを装着して地球へ飛行した。乗員の約六割は正常になったが、残りは凶暴化するなど不成功だった。

 地球では、正常な反応を示すものだけがネットを使用することとし、ベルカントは地球に残って研究を進め、ワリンジャーとフン=チュインは太陽の星に戻ってネットの改良をすることにした。

2022年2月2日水曜日

273《ジェヴァリ》の偵察兵 テラナーとサイノス

  タクヴォリアンとサンダルは、時間遅延装置を破壊し、アトランは宇宙船を小惑星から脱出させ、大惑星に向かった。

 大惑星は、第一使徒を乗せる六角シリンダーとその搭載品の製造と宇宙船の整備を担っていた。サンダルは、偽神を倒し、アトランらは大惑星を脱出し、マルコ・ポーロに収容された。

 ハイヌは、宇宙空間で謎の生物フロンを拾った。フロンの存在は目には見えず、ハイヌとだけテレパシーで話せた。

 サイノスは、ブルに連絡してきて、大群から手を引き、大群のことはサイノスに任せるよう通告してきた。ブルが拒絶するとサイノスの力を見せるため、ロルヴィクをサイノスの宇宙船に招待した。ロルヴィクはハイヌら対サイノスコマンドを連れ、宇宙船バタフライでサイノスの宇宙船に向かった。

 サイノスの宇宙船は、コレッロの取った方法を改善した方法で大群のバリアを突破した。

 サイノスの宇宙船は、一度は大群の宇宙船を撃破したが、結局大群の宇宙船に破壊された。ロルヴィクらは、バタフライで脱出し、マルコ・ポーロに救出された。

 バタフライは、サイノスのバリアの突破方法にヒントを得て、バリアを突破してブルに報告した。

 

2022年2月1日火曜日

272 《マルコ・ポーロ》強行出撃! 消えた仮面の男

  ローダンは、アトランらの救出のため、小型艇を出した。小型艇の転送機により順次転送してマルコ・ポーロに収容する予定だった しかし、大群の宇宙船が近づき、小型艇は退避せざるを得ず、救出はならなかった。

 受け入れ態勢にあったマルコ・ポーロの転送機から出てきたのは大群の従属種族の戦士(ラクーン)だった。小型艇に転送機使用に必要な情報を伝えたのを傍受されてしまったのだ。

 ローダンは、ラクーンと交渉しようとしたが、果たせず、やむなくロボット戦士を投入した。決して降伏しようとしないラクーンは全滅した。

 アラスカの顔に取りついたカピンの動きが活発化し、アラスカの体はエネルギーの膜につつまれた。

 その時、死んだ状態の4体のラクーンが発見され、同様に体がエネルギーの膜につつまれていた。

 エネルギーの膜は、転送機の役目を果たしており、ラクーンとアラスカは姿を消した。

 アラスカとラクーンが転送された先の惑星は偽神が支配していた。アラスカは捉えられ偽神のもとに連れてこられた。偽神から、アラスカの脳内の情報を得たことを告げられた。そのとき、アラスカの顔のカピンは偽神に移った。

 偽神は苦しみ出し、そのすきにアラスカは逃げ出した。ラクーンと対立している別の種族の者に助けられて、その種族の宇宙船で、惑星を脱出したところで、アラスカを追ってきたマルコ・ポーロに救出された。

 逃走の際、偽神を殺害する爆弾を置いてきたので、偽神から逃げ出したカピンの断片は、アラスカの顔に戻っていた。