2023年6月12日月曜日

シャーロック・ホームズ 絹の家

  現代の作家がワトソンの手記として書いた作品。現代の探偵ものは過剰な性犯罪、暴力描写が多くて、これなら安心と思って読んだら、絹の家の正体がわかってびっくり。今話題の合宿所を下敷きにして書いたかのよう。 共通点は、少年たちが親の庇護のもとにいないこと、逃げ出すと将来を棒に振ること、有力者がその事実を自己の利益のため隠ぺいすること、絹の家の主催者が自己の行為を肯定し、罪の意識はないこと。

 以前、現代の作家が19世紀後半に時代設定し、女性を探偵役にした作品を読んだが、上流家庭で息子を父親の行為から守るために母親が殺人を犯した話だった。父親はその父親から同様の行為をされていてその悪癖を教えられたのだった。父親は過去被害者で、現在は加害者。母親は、それが繰り返されるのを止めようとした。いじめられているのを黙ってみていた同級生も、飲酒運転がされるのを止めなかった店主や同乗者も加害者と同罪とみられる今日この頃。母親の苦悩はよくわかる。

 どちらも時代設定が19世紀末というだけで、内容的には、現代作家と同様性描写についてのタブーは存在しない。

2023年5月24日水曜日

581~591 ローダン

  地球を襲った第6、第7の禍により、人類は微小にされ、ヴィールス・インぺリウスを操作する構成要素になった。

 エルンストは死んで保存されていた自分の体に入って地球に戻っていた。死体のため、微小化は免れた。タウレクはグレイの回廊の穴を見つけ地球に着いた。影の存在のチュトンは、タウレクと合体し、タウレクはヴィシュナと同格になり、ヴィシュナを説得し改心させることができた。タウレクをチュトンと分離したのは、ヴィシュナの仕業だった。

 ヴィシュナは地球と月を元の場所に戻し、人類を元の大きさに戻した。一部の人間はそのまま、ヴィールス・インぺリウスの操作を続けた。エルンストは崩壊した肉体の代わりにヴィールスで構成された肉体を得た。エルンストとタウレクとブルは、ゴルゲンゴルの鍵をさした。これは、アルマダの炎と同じ性質を持ち、ローダンに対し標識灯になるものだった。

 アトランはインパルスを発するものの後を追い、アルマダ蛮族が集結している場所についた。すでに蛮族の一部隊がアトランをアルマダ中枢の使者と認めて従っていたが、すべてのアルマダ蛮族がアトランに従うようになった。

 ローダンは、アルマダ王子に導かれアルマダ中枢を目指した。中枢に近づいたときに前方に壁が現れ、門番が現れ、合言葉を要求した。アルマダ王子は記憶を無くし合言葉を言えなかったが、ローダンらが試練を乗り越えたときに、第1と第2の合言葉を思い出し、ローダンが第3と第4の合言葉を見つけ出した。

 門を通過すると前庭で、前庭を守る門閥の抵抗があったがそれを切り抜けた。門閥の母の救助の求めに応じたが、救うことはできなかった。門閥の母は最初のアルマダ部隊だった。

 アルマダ工兵に捕まったウェンデンバーグ支持者は薬品により個々の体を失い合体して一つの生物になっていた。工兵はこの生物を操り、新たなアルマダ支配者と認めさせ、影の支配者になる計画だった。


2023年5月13日土曜日

572~581 ローダン

  グッキーは、アルマダ工廠の補助種族の援助を受け、アルマダ工廠を脱出した。

 バジス1に帰還した宇宙船が途中でアルマダ印章船を見かけ、ローダンは印章船に行き、印章10個を受け取った。

 アトランはアルマダ印章を身につけアルマダ中枢の捜索に赴いた。

 白いカラスにアルマダ年代記の位置を教わり、ローダンは、アルマダ年代記から記録の一片を持ち帰った。ローダンはアルマダ印章を身につけ、その記録装置から知ったアルマダ預言者のもとに行き、3つの予言を知った。すなわち、ローダンはアルマダ工兵を打ち負かし、アルマダ中枢の支配を受け継ぎ、アルマダを故郷銀河に連れていくという。

 地球は、時間ダムを破壊され、ヴィシュナによりグレイの回路を使って、太陽系から連れ去られた。影の存在が現れ、地球が7つの禍に襲われると告げられた。エルンストは宿っていた人間が死に、精神体となって地球を離れ、それのもとに行き、助けを求めた。

 ダントンは太陽系に戻ったが、地球の姿はなく、プロジェクションの地球が崩壊するのを見た。

 ローダンは、アルマダ工廠を攻撃し、アルマダ反乱軍のリーダーアルマダ王子を救出した。アルマダ工兵はウェンデンバーグ信奉者の捕虜を連れて逃亡した。

 セトアポフィスは衝撃から回復して覚醒した。セトアポフィスはバジスの乗員を工作員にしてローダンを本拠地に連れてきた。セトアポフィスは超越知性体になる過程で恨みを買った者の復讐にあい、滅びた。

 

2023年5月3日水曜日

561~571 ローダン

 ローダンは、惑星上に基地を設けバジス1と名付ける。ローダンとゲシールは結婚した。
 地球では、人間の精神力を利用し、時間ダムをつくり、地球と月を通常時間で発見できないようにした。ヴィシュナは、地球と月の位置を突き止め、時間ダムを攻撃した。宇宙を放浪していたロボット種族の機器を利用し、成功しかけたが、ロボット種族は去った。攻撃中に未来の世界からマークスが地球に現れた。マークスの協力により、時間ダムは崩壊した。
 ローダンらがフロストルービンを通ってから、セトアポフィスは沈黙していた。セトアポフィスの被従属種族は、セトアポフィスに呼びかけるため、巨大通信施設を動かそうとし、ローダンはそれに協力し、SOSの信号を流した。
 その信号により、イホ、テケナー、アトラン、マラガン率いるクラン艦隊が集結した。ロワ、デメテル、タウレクは、報告のため地球に戻ることにした。
 アルマダ工兵の管理するアルマダ工廠を探るため、グッキー、ラス、サリクは派遣されたが、アルマダ工兵に捕まり拘束された。

2023年4月9日日曜日

551~560 ローダン

  ローダンは、アルマダ艦船に包囲され、フロストルービン内に逃走した。アルマダも中枢部からの命令でフロストルービン内に飛行した。

 フロストルービンを抜けるとM82だった。ローダンとアルマダはどちらも艦船の位置がばらばらだった。アラスカは顔のカピン断片が消えていて、アルマディストの一部は頭の炎を無くしていた。

 ローダンは、アルマダ内で活動するため、アルマディストであることを示す炎を手に入れようと考えた。白いカラスが、報酬次第で炎を提供すると情報を得た。

 アルマダ中枢部からの命令が途絶え、アルマダ工兵は中枢部に背き権力を手に入れようとしていた。アルマダ工兵は滅びかけている種族で、アルマダ内で共通して使用されている機械装置を製造する任務を果たしていた。

 ヴィールス・インペリウムは完成直前に、ヴィシュナのベリーセに奪われた。ベリーセが地球を攻撃するつもりなのを知ったそれは、警告のためエルンストの精神をメルグの体に入れて、送り出した。ブルは、エルンストの助力で地球と月のプロジェクションを作った。

 

2023年3月26日日曜日

531~550 ローダン

  セト・アポフィスに工作員にされた物質暗示者もM3に向かった。ポルレーターは、本来の体を捨て、精神を鉱物や植物に宿らせていた。移動する際に利用するアンドロイドを用意していたが、精神を移動させることができなかった。暗示能力を自身に向けることで自由意思を取り戻した物質暗示者の協力により、ポルレーターの精神をアンドロイドに移転した。ポルレーターは、カルデクの楯を使い、自分たちの方法でセト・アポフィスに対抗することをローダンらに強制した。

 イホ・トロトは目的地についた。そこには自転する虚無と瓦礫フィールドがあった。自転する虚無はフロストルービンで、セト・アポフィスは瓦礫フィールドを使って自転を止めようとしていた。イホは、メンタルショックを受け、精神の自由を取り戻し、研究者の基地と瓦礫フィールドを攻撃することで、自転を止めることを妨害した。

 アトランは、スプーディがセト・アポフィスによって操作されていることに気づいたが、スプーディは乗員全員とセネカに入り込んだ。

 キウープは、ヴィールス・インペリウムの部分構築に成功し、成果物は、コスモクラートの使者が持ち去った。キウープは地球に戻った。

 ソル乗員が破壊工作を試み、キウープに捕まり、ソル乗員がセト・アポフィスに操作されたスプーディを保持していることがわかった。ソル乗員とソル内からスプーディが除去され、キウープは姿を消した。

 バジスは、深淵の騎士団の守護者となっていたレトスを乗せ、地球に帰還した。

 レトスの助言により、ローダンはコスモクラートのリングを取りにフロストルービン近傍に赴いた。そこで、イホ・トロトに再会した。

 ポルレーターは、自分たちの方法でセト・アポフィスに対抗しようとしたが、失敗したことを自覚し、集団自殺しようとする。ローダンは、リングの力で自殺を防ぎ、カルデクの楯は使用できなくなった。以後、ポルレーターは助言者として協力することになった。

 フロストルービンの近くで監視していたイホから巨大艦隊が現れたという連絡があった後、連絡がとれなくなり、ローダンは艦隊を率いて、フロストルービンに向かった。

 巨大艦隊は無限アルマダでフロストルービンを探していた。

 バジスに物質の泉の向こう側からタウレクが来た。タウレクの宇宙船でローダンは、フロストルービンの中に入った。そこには、セト・アポフィスに支配された者の意識の断片があった。

2023年3月6日月曜日

521~530 ローダン

  賢人はアトランだった。惑星クランが存在する銀河は、それとセト・アポフィスの中間に位置していた。中間に星間帝国をおいて、直接攻撃を避けようというのが、コスモクラートの目的だった。アトランは、コスモクラートの計画に従っていた。

 イホは、バジスに乗り込んだ。イホが、逃走中に拾った手袋型のロボットが破壊工作をしたが、失敗し、イホは乗ってきた宇宙船で逃走した。

 キウープは、実験に成功しかかっていた。スリはその成果を横取りしようとしたが、失敗し、姿を消した。

 建設中の時間転轍機の破壊に成功し、建設に携わっていた異人を捕虜にしたが、情報を得る前に、手袋型ロボットに殺された。

 アトランは、賢人の役割をマラガンに代わってもらい、兄弟団を無害化し、ソルで地球に帰還することにした。途中でスプーディを積み込もうとしたが、スプーディは消えていた。近くに存在したアステロイドの中に謎の女性ゲシールとスプーディを見つけソルに収容した。その後、ベッチデ人をソルに乗せた。

 バジスは、惑星クーラトに到着し、ローダンは目を使ってバジスに移動した。ローダンは騎士に任命され、騎士団の前身ポルレイターの隠れ場の座標を手に入れた。三つの謎を解かなければならず、そのために、ポルレーターを探すことにした。ポルレーターの遺品の中に手袋型ロボットを見つけ持ち帰った。

 イホは、アンドロメダ星雲に向かった。ローダンに漏らしたラボの座標は偽の情報だった。

 ローダンは、ポルレーターを探してM3に向かい惑星を調べ始めた。

2023年2月24日金曜日

511~520 ローダン

  イホ・トロトは、通常脳を支配され、異常行動を始めた。拘束されたが、逃亡した。

 時間転轍機が数十万年先の未来の物体や生き物を吐き出していることが年代測定から知れた。一定の時間が過ぎると未来から来たものは消えた。

 惑星クールスで、公爵グーの主催で競技会が行われ、マラガンは出場した。協議会の目的は特別な能力者を見つけることで、勝者は姿を消す。マラガンは競技前に兄弟団に誘拐され、スプーディを入れられ、全部で4体持つことになり、兄弟団のスパイになるよう洗脳された。

 マラガンは競技会終了後姿を消し、ベッチデ人二人は公爵の宇宙船に乗り込んだ。公国の拡大に関わっていた艦隊が手詰まりになり、ベッチデ人二人が派遣された。艦隊には既にマラガンもおり、三人で問題を解決した後、スプーディ船に乗せられた。スプーディ船はソルだった。

 ローダンは時間転轍機を破壊しようとしたが、失敗した。キーウプは無人惑星で研究を再開したが、途中で行方不明になった。バジスは、騎士を任命する惑星に向かって出発した。バジスに搭載された新しいポジトロニクスは、ハミラーが開発し、ハミラーと呼ばれていた。デメトルの希望で、ダントンと共にバジスに乗船したが、デメトルは仮死状態になっていた。

 トロトは、再度拘束されたが、衰弱死しそうになり、ローダンは、トロトが行こうとしているデポに行かせることにし、わざと逃亡させた。デポの位置が、遠く、トロトがバジスを乗っ取ろうとすることを察知したローダンは、バジスに連絡し、トロトをバジスに搭乗させた。

 キーウプが最初に実験して、怪物を出現させた場所に少女が出現した。少女は不思議な能力を持ち、ハンザ中枢部に現れた。ローダンは、セト・アポフィスとハンザの隠されていた目的も公表した。

 マラガンは、ソルのポジトロニクスのセネカを操作し、ソルを乗っ取った。セネカは賢人と交信し、逆にマラガンを支配下に置き、マラガンを多数のスプーディを入れた球体とチューブでつないだ。マラガンは、兄弟団に洗脳されたことを思い出し、洗脳を解かれた。

 公爵の一人が事故死し、葬式とスプーディ船の到着の式典がクランで行われる日に、公爵暗殺事件が起きた。公爵グーが怪我をし、公爵カルヌウムは、独裁者になり、賢人を排除しようと演説をし、市民も賢人排除を支持し、兄弟団は表に出てきた。

 賢人は、ベッチド人三人と公爵二人を自らの宮殿に招き入れた。

2023年2月16日木曜日

501~510 ローダン

  ローダンは宇宙ハンザを設立した。表向きは商業団体だが、”それ”に敵対する超越知性体の攻撃に対する防衛を目的とする。本来の目的は秘密にされていた。

 設立後400年後。惑星キルクールに住むベッチド人はソルの乗員の子孫だった。祖先が反乱を起こしたため、惑星に置き去りにされたと伝えられている。狩猟と原始的農業で生活し、ソルが迎えに来てくれることを待っていた。惑星に宇宙船が来たが、ソルではなく星間帝国の船だった。公爵と賢人が統治していた。支配種族クラン人は、頭にスプーディという虫のような生物を埋め込んでいた。この生物によって知性が向上するという。ベッチド人三人は、頭にスプーディを埋め込んで宇宙船の乗員として惑星を離れた。

 三人はソルを探すため、艦隊を離れ首都の賢人に会おうとした。途中、ベッチド人の一人は頭にもう一匹スプーディを埋め込み、より能力を高めた。賢人の従者がベッチド人と姿が似ているという情報を得た。

 ローダンは宇宙空間に出現した謎の異星人キーウプを保護した。キーウプは記憶を無くしていたが、研究者で、ヴィールスの研究をしていることは覚えていた 

 姿を消していた深淵の騎士サリクが地球に戻ってきた。サリクはローダンの金庫からなくなった細胞活性装置を保持していた。サリクはローダンに深淵の騎士に任命されるため、遠くの惑星に赴くことを勧めに帰ってきた。

 敵の超越知性体は、謎の方法により工作員を使っていた。普通の人間が突然使命を与えられ、指名が終わるとまた普通の人間に戻り、工作員の間の記憶を無くしているのだった。


2023年2月1日水曜日

491~500 ローダン

  物質の泉の前に多くの天体が集められたことで宇宙震が起きた。ローダンとアトランが、ライレに連れられて、天体を次々に訪れると、天体は次々に崩壊していき、物質の泉は正常に戻った。二人の細胞活性化装置の影響によるらしい。その後、ライレは、アトラン一人を物質の泉の向こう側に連れていった。ローダンは、アトランの帰還を待たずに地球に帰るように告げられた。

 ガルベシュ人司令官は、騎士の腹心から入手していた、騎士の基地の情報を使って、味方と信じさせて、オービターの基地に入り込んだ。司令官は、オービターの遺伝子を操作してガルベシュ人に従うオービターを作り、艦隊を指揮下に置いた。

 6隻の播種船は、銀河に到着し、テケナーが受け取り、テフィラーのもとに届けた。

 騎士のサリクは、オービターの基地でガルベシュ人司令官と直接対決し、司令官は正体がばれて基地を逃げ出した。宇宙空間に出ると正常な動作ができなくなった。マルゴルが肉体を捨ててツォッター人の精神と一体となった時に出るようになった放射の影響によるものだった。これも騎士が用意したものだった。

 ガルベシュ人は、用意していた基地に向かったが、地下の基地は瓦礫に埋もれ、使用不可能になっていた。その惑星で、銀河諸種族の艦隊に攻撃され、オービターの艦隊は破壊され、その後、訪れた惑星で、部下も全滅し、司令官のみが逃れた。

 突然、マルゴルが発する放射線が変化して、ガルベシュ人は正常に戻ったが、逆に騎士の様子がおかしくなった。騎士が、放射線を安定させるスィッチを誤って切り、オービターが装置を完全に破壊したため、元に戻せなくなったのだ。騎士のオーラが遮蔽され、騎士はオービターを命令に従わせることができなくなった。騎士と連絡がとれなくなったティフは、テケナーを基地に派遣し、テケナーの宇宙船で騎士は、ガルベシュ人を追った。

 騎士とガルベシュ人は惑星で対決し、ガルベシュ人が勝ったが、テケナーに宇宙船を破壊されたガルベシュ人は、騎士が勝利したように見せかけ、騎士がテケナーの宇宙船に乗り込む際にこっそり乗り込んだ。ガルベシュ人は対決前に自身をロボットに改造していた。

 マルゴルの放射を完全に破壊しようとしたガルベシュ人は、騎士を支配して、騎士からツォッターの惑星に飛ぶようテケナーに依頼した。ツォッターの惑星についたときに、マルゴルの放射は消えており、騎士が本来の能力を取り戻し、ガルベシュ人をサイコドの中に閉じ込め、ガルベシュ人に勝利した。

 ローダンは、地球に戻る前に騎士に会い、騎士が、権力を求めて銀河の平和を脅かす心配がないことを確認して地球に戻った。

 それは、最後の騎士を助けようとして物質の窪地に落ちたのだった。最後の騎士が危険に陥っているというのは、敵のデマだった。ローダンは、それに呼び出され、敵について情報を与えられた。超越知性体が進化すると物質の泉になるが、進化に失敗すると物質の窪地になる。敵は、物質の窪地になりかけている超越知性体だった。コスモクラートの使者は、個人用に調整された細胞活性化装置二個をそれに届けた。保持者を捜索し、アトランとローダンを見つけたのだった。ローダンを見つけた時、ローダンはまだ子供だったので、すぐには装置を渡さず、保持者としてふさわしいかみるため試練を与えたのだった。

 それの敵に対決するため、宇宙規模の交易組織ハンザ同盟をつくり、これまでの年の数え方を改めることになった。

 

 

2023年1月26日木曜日

481~490 ローダン

  オリンプの皇帝アンソンは、オービターの基地がある惑星に上陸し、地下基地の中枢を目指した。そこで、転送機がある帰還の間を見つけた。

 バジスの近くに6隻の播種船が現れ、円状に位置した。円の中心にオーラに包まれたケモアウクが現れた。ローダンが目をかざすとケモアウクのそばに移動した。ケモアウクはローダンから目をとりあげ、共に姿を消した。二人は、物質の窪地に移動し、そこでそれに会った。

 ケモアウクは、ローダンを置き去りにして、バジスに戻り、物質の泉を探したが、成功せず、ローダンの助けが必要と分かり、ローダンを連れ戻した。ローダンは、ケモアウクの手を借り、それを物質の窪地から救い出したが、それはエネルギーが不足していた。物質の窪地で出会ったエルンストはそれに吸収され、バジスにいたコンセプトと旧ミュータントと現ミュータントも一部を残して吸収された。エネルギーを得たそれはエデンⅡに帰り、すべての意識を吸収した。細胞活性装置は、ウィトのものは残留したイルミナが受け継ぎ。、コレッロの装置は予備とされた。グッキー、ツバイ、ロイド、アラスカは残った。

 深淵の騎士に任命予定のサムカーは、別の子供とすり替えられた。偽騎士は、戦いで宇宙船を破壊され、保安ステーションに送られ、待機状態にあった。

 オービターの基地は別の深淵の騎士アルマダンが120万年前、ガルベシュ人を追い払い、再度の侵攻に備えて建設したもので、オービターは騎士の従者の呼び名だった。

 アルマダンの基地が活動を開始し、偽騎士も目覚めた。偽騎士は転送機でアンソンがいる帰還の間に出現した。偽騎士とアンソンは捕まって、別の基地に送られた。その基地で、偽騎士は深淵の騎士と認められたが、オービターの権力闘争に巻き込まれて死んだ。

 ジェン・サリクは、平凡な人間だったが、急に天才になった。サリクは、ティフラーに助言し、オービターの要求する退去期限を延長させることに成功した。

 重力震は、アルコン鋼を柔らかい物質に変え、建物と宇宙船の多くを使用不能にした。オービターは、これもガルベシュ人の攻撃と考え、ティフラーの元を訪れた。その場にサリクが現れ、オービターは、サリクを騎士アルマダンと認めた。

 ガルベシュ人は、撤退時に基地と子孫を残していた。基地が目覚めて、原始的生活を送っていた子孫を戦士として教育し始めた。

 ライレとケモアウクはローダンから目を借りて、播種船に赴いた。コスモクラートの指示で船を重力震の被害から逃れるための避難船として銀河に送るためだった。船の残存物の影響によってアンドロイドと指揮官が命令に従わなかったのだ。コスモクラートは物質の泉の操作による影響を止めようとしたが、できなかった。

 ライレは、パンカを連れ、小型艇で物質の泉に向かった。途中で、ライレは、パンカを残し、姿を消し、新しい目を手に入れて戻った。目の力で、ライレとパンカは物質の泉の入り口に行き、パンカは、コスモクラートがルーワーを滅ぼそうとしているのが、誤解であることを理解し、パンカの帰還を待つルーワーの船を呼び寄せ、ルーワーの基地に戻って、全ルーワーの誤解を解いた。

 ケモアウクは、一人で物質の泉を探しに行き、巨大な城を見つけた。その中で、生身の人間をライレと同じロボットに改造しているのを見つけた。その船では、生物の製造をした跡があり、自分たち強者が人工的につくられた生物であり、強者になる前の記憶がないのは、記憶が消されたのではなく、存在しなかったことを知った。

 ライレと同じ目をもつロボットは深淵の騎士になるはずだったのに、偽物と取り換えられてなれなかったサムカーだった。

 ローダンは、巨大な重力に向かっていることに気づき、それが、物質の泉だと考え、その重力を発する場所に向かった。


2023年1月16日月曜日

476~480 ローダン

 オービターは、オリンプを包囲した。アーガイリスは、オービーターの宇宙船に隠れて乗り込んだ。アーガイリスは、宙賊が乗り込んでいる宇宙船を突き止めて移乗した。その宇宙船は、一隻でオービーターの本拠地を目指した。オービーターを捜索中の人類の宇宙船が、偶然遭遇し、交渉しようとした。オービターは、宙賊7人を交渉人として人類の宇宙船に派遣した。オービーターの援軍が近づき、人類の宇宙船は宙賊を乗せたまま逃走し、地球に帰還して、宙賊をティフラーに引き渡した。

 ローダンは、物質の泉に向かい、その宙域にバリアによって侵入できない場所があることに気づいた。グッキーは、偶然発酵してできたニンジン酒を飲み、バリアを抜ける能力を得た。グッキーを乗せた小型艇は、バリアを抜けて惑星に降りた。

 目を手に入れたルーワーは、パンカを捜索に向かい、ローダンと同じ場所に到達した。ルーワーは目とニストルによってバリアを抜け惑星に降りた。惑星の住民は、ケモアウクの補完装置を守っており、ローダンらを攻撃し宇宙船を破壊したが、目によって、友人と認められた。ローダンは、補完装置を手に入れ、バリアを解除してもらって、バジスに帰還した。惑星住民に宇宙船を破壊されたルーワーもバジスに収容された。ローダンは、ニストルから目を受け取ってライレに返した。ライレは、目と補完装置を合体させ、ローダンに手渡した。

 地球が存在する銀河では、未知の病気が発生していた。原因は宇宙震にあった。オービーターの本拠地を捜索中の人類の宇宙船が、偶然子供たちを誘拐した宇宙船がある惑星を発見した。ティフラーは連絡を受け急行した。誘拐者はコスモクラートの指示により子供たちから病気の抗体を作成しており、ティフラーに抗体と子供たちを引き渡した。宇宙震は、危険になったパン・タ・ウラを破壊するために、引き起こされたのだった。

2023年1月10日火曜日

466~475 ローダン

  ローダンとアトランは、エネルギーに包まれていたが、転送機をくぐることでエネルギーをなくすことができた。

 ローダンは次にアリオルクの城に向かった。解体屋は移動機械を組み立てていたが、完成に近づくにつれ、アンドロイドがおかしくなり、指揮者も自身がアリオルクだという妄想に取りつかれた。これは、アリオルクの仕掛けた罠だった。ローダンが送り込んだミュータント達も同様の妄想に取りつかれた。

 ローダンとアトランは、妄想に耐え、目の補完装置を見つけ、バジスに持ち帰ると妄想の効果が消失した。

 エルンストはそれの声が生じた地点についた。そこには破壊された宇宙船が円を描いて回っていた。その円の中心にそれが引き込まれたらしかった。エルンストは単身、宇宙服をつけて円の中心に向かった。

 最後の宇宙海賊が罠にかかって、宇宙船を破壊されたが、首脳部7人は搭載艇で脱出した。基地に戻ったところで、未知のロボットに捕まり、宇宙船で連れ去られた。

 7人は、徹底的に検査され、複製が作られた。複製は、自らをオービターと名乗り、7人をガルベシュ人と呼んだ。ガルベシュ人の侵攻のシグナルを受信したというが、宇宙震による誤作動だった。

 テケナーはツォッターの遺跡で、ツォッター人が肉体を離れ、エネルギー体になり、サイコドは、肉体を離れることができなかった同胞を援助するために作られたことを知った。エネルギー体になった者の数が少なく安定しないため、更に数を増やす必要があったが、ツォッター人は退化してしまった。マルゴルはサイコドの影響を受けて生まれ、いずれ、肉体を離れてエネルギー体に加わることが期待されていた。

 それを知ったテケナーは、サイコドが多数保管されている惑星に向かった。マルゴルは、サイコドの影響を受け、同様にサイコドが保管されている惑星に向かった。サイコドを宇宙船に積んで、エネルギー流の中にいるときに、サイコドの力を借りてマルゴルは肉体を離れエネルギー流と一体になり、その宙域は安定化し、安全に航行できるようになった。

 アラスカは、カリブソと共に、ガネルクの補完装置を取りに人形の惑星に向かった。人形はガネルクであるカリブソが孤独を紛らせるために作ったのだった。アラスカは、補完装置を持って、バルディオクの城に向かった。カリブソは人形の惑星に残った。

 アラスカは、バジスとの合流点で、バジスを待ったが、バジスが現れる前に、城が通常宇宙に現れた。アラスカはバジスを待たずに補完装置を回収するために城に入り、城が物質の泉に向かう前に、装置を見つけてバジスに戻った。

 ケモアウクの城についた解体屋は、既に装置が完成しているのを見た。装置を動かした途端、ロボットに攻撃され、アンドロイドは全滅し、指揮者のみが残った。城は近くの惑星に降りた。ローダンは、城に入り、ケモアウクが残した資料で、ケモアウクが仕組んだことだと知った。惑星の住民を補助種族にするため、精神に干渉する機械も設置していた。

 補完装置を探したが、見つからず、指揮者は城を動かそうとしていた。城が動かされると城が爆破されるのもケモアウクの計画だった。その計画を知ったローダンは、装置が見つからなかったが、城から脱出した。

 ローダンは、ケモアウクの死体が城で見つからず、その生死も補完装置が城にあったかもわからず、まだ、あきらめずに装置の探索を続けることにした。

 宇宙海賊が捕まったが、同じ人間が複数つかまった。捕まった人間は、ティフラーらをガルベシュ人と呼んだ。テケナーは、ガルベシュ人の情報を求め、古代史を研究する学者のもとにいったが、わずかな手がかりしか得られなかった。

 オービターは艦隊でオリンプに向かった。宇宙海賊7人は、オービーターに成りすまし、艦隊にもぐりこんだ。オリンプが襲撃されることを知らせようと指令室を制圧したが、失敗した。

2023年1月1日日曜日

456~465 ローダン

  ルーワーのロボットはヘルクと呼ばれ、泉のマスター(パンカ・スクリン)のヘルクのニストルを調査したティフラーは、ニストルに歯がたたなかった。マルゴルがニストルを手に入れようとしているのを知り、あえて阻止しなかった。ニストルはハイパー泡の中でバヤと知り合い、協力し合って、目をマルゴルから奪い共に脱出した。脱出した先の惑星には、エルトルス人とシガ星人が入植していた。

 ムルコンの城のパンカは目の補完装置を手に入れ、転送機でロルヴォルクの城に向かった。カリブソは強者のガネルクだったが、招聘された時の集合場所の平原で、禁止された区域に入り、追放され、不死性を失い城に入れなくなった。

 不死性が、城に入る条件だと考え、ローダンとアトランが二人で搭載艇で城に向かったら、入ることができた。カリブソを連れて、再び城に向かい、目の補完装置を見つけ、パンカと共にバジスに戻った。ライレは補完装置がなくても目だけで物質の泉の向こう側に行けるので、直ちに地球に向かって目を返還するよう求めたが、パンカは目の返還を拒んだ。ライレとパンカは対立したが、とりあえず休戦することにした。ライレは泉の向こう側の存在をコスモクラートと呼んだが、それ以上の情報がなかった。ローダンは、ライレだけにまかせることはできないと考え補完装置の獲得を目指すことにした。

 エルンストはそれの声を聴き、救援に向かうことにした。アシュドンの精神を共に宿したコンセプトのエルンストは、ロボットのアクロバスと共に宇宙船で、エデンⅡをたった。

 地球には謎の飛行物体が飛来し、子供たちが誘拐された。誘拐された少女ダラニャは、戻された。

 バヤはハイパー泡に取り残されたマルゴル達を救うため、一人でハイパー泡に戻った。ハイパー泡から脱出した先は、ラール人のもと支配者ホトノレル・タアクの宇宙船だった。

 マルゴルは、ホトノレルを支配下に置き、生まれた場所の暗黒星雲に向かった。暗黒星雲の先住民ツォッターは、現在退化しているが、過去には高度に進化しており、その時、精神波を発する工芸品を作っていた。マルゴルの父は、それをサイコドと呼び収集していた。

 マルゴルは、親近感のある人間しか支配できなかったが、サイコドを利用するとそれ以外の人間も支配できることを利用することにした。

 サイコドをハルト人に与え、支配しようとしたが、光の守護者テングリ・レトスが気づき、サイコドを取り上げた。テフィラーもサイコドに支配されそうになったが、暗黒星雲生まれのミュータント三人が駆け付けサイコドを破壊して事なきを得た。

 マルゴルが暗黒星雲に人を集めているのを知ったテフィラーは、テケナーとジェニファーを潜入させた。潜入に成功したが、サイコドの影響を受けたジェニファーによって正体がばれて追われた。テケナー達は、ツォッターの古代遺跡に逃げ込んだ。テケナーはサイコドに免疫があったが、それは過去罹患した病気の抗原体によると考えられた。

 地球に謎の飛行物体の乗員一名が取り残された。その乗員はアンドロイドで、宇宙震が物質の泉と関係することを明かした。宇宙震により、宇宙船が破壊され、惑星も破壊される被害が生じていた。

 ローダンは、パルトクの城に向かった。城の中には、解体屋と呼ばれる者たちが、城を移動させる装置を組み立てていた。解体屋は、地球で子供たちを誘拐した者と同様アンドロイドを指揮していた。組み立てられた装置により、城が移動し、バジスに城が見えるようになった。同時にローダンとアトランが消えた。二人は微小存在になり、存在を感知できなくなったのだ。実は、二人が小さくなったのではなく、城が移動し大きくなったが、二人だけ元のままだったのだ。

 二人は、エネルギー流のなかにいたが、異物として追い出された。追い出されて通常の大きさに戻ったが、異常に大きいエネルギーを発し、そのエネルギーで城は破壊されいった。