映画が理解しにくいのは、呪文を聞いても即座に何をする呪文かよくわからないせいもある。英語を知っているとまた別なのだろう。
魔法界のお伽噺が出てくるが男の子三人兄弟で、末っ子が一番うまくやるのは、非魔法界と同じだ。
第一作目で男の子二人と女の子一人の友人なら、大きくなって三角関係になるのだろうと思ったら、これは定番とは違った。
女性と女性を守る男性二人という伝統的な図式ではなく、ハリーを守る友人二人の図式だからかと思う。
ディケンズの『二都物語』は、失恋した男性が愛する女性のために女性の夫の身代りになって死ぬ。片思いでも好きな女性を思い続けて自己犠牲をするのは定番だ。最後の最後になって、「やっぱりこのパターンを使うんだね」と思う。
全部読みとおして、涙が出てきたのは、以外にもダーズリー一家との別れの場面だった。第七巻『死の秘宝』上55頁でいとこのダドリーが「あいつはどうして一緒に来ないの?」のところからかなり泣けた。
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