初めて県立久喜図書館に行ってみた。
「随筆銭形平次」(旺文社文庫)の作品年譜を見るのが目的だ。
「銭形平次 青春篇」の後書きに、作品数を数えたら386あり、野村胡堂が383あると言っていたのより3多いと書いているのを読み、確認したかった。
確かに3多く数え違いではない。最近出た短編集に作品一覧がついていたので、それと一つ一つ照らし合わせて見ると、漏れているのは、昭和23年の「愛情二筋道」(時代読物傑作集十月号)、昭和24年の「冠兵衛の倅」(大衆読物3月号)、「万事上首尾」(小説の華6月号)のようだ。
これを図書館で読むのは無理のように思う。河出書房の全集にも載っていないようで、読者が読みたくても読めない状況になっていたので、作品数から落としたのでないかと推測する。
ついでに、図書館の新着本と小説の棚を眺めて見た。よさそうな本がたくさんあるが、どうにも利用しづらい。その本の存在を知っていたら、市立図書館に頼んで取り寄せられるが、棚にある実物を見なければ、その存在すらわからない本はたくさんある。これは開架になく書庫に収められている本にも同じことが言える。
兼ねてから読みたいと思っていた本を検索すると書庫に入っている本が多い。おもしろい本なのにすぐに世の中に忘れられてしまうのだなぁと思う。
それにしても、芥川賞や直木賞は何なのだろうと最近思う。そもそも直木さん自身どういう小説を書いたのか知らないし、読んだこともない。
それでも、後世の人に読まれる可能性は、今の流行作家より高いかもしれない。
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