つらつら物思いにふけっていたら、「現代っ子」と言う言葉が出てきて、「最近全然聞かないな」と思った。
自分が良く聞いたのは、小学生の頃で、戦前の教育を受けた大人が戦後の教育を受けた子供たちに使っていたという記憶だ。
このころの「現代っ子」のイメージと最近テレビドラマでよく見る問題を抱えた子供のイメージとは、かなりかけ離れている。
もっと完全に死語になっているのが「新人類」だ。職場で共通一次世代が新人として入社してきた頃、その新人をこう読んだ。何年かしたらもはや「新人類」を超える理解不能さで「宇宙人」だ、と言われるようになったと思ったら、すぐに廃れた。
最近よく聞くのが「ゆとり世代」だ。ゆとり教育の内容もよくわからず、どういう特徴がある世代なのかもよくわからない。
ただ、円周率を以前は3.14で教えていたのが、今は3と教えているというのを聞いておどろいた記憶がある。
最近ドラマで、理系女子がお見合い相手の教師が「円周率を3.14で教えるか、3で教えるか悩んでいた」というのを聞いて、「円周率はπだ」と一刀両断で返答したのを聞き、思わず噴き出した。
もちろん、その教師が円周率はπであることを知った上で、「より正しい数値」に近い3.14で教えるか、どうせ近似値なら、無駄に労力を多くさせることなく3で教えるか悩んでいたのだろう。
その教師が「正しい数値」の3.14で教えるか近似値の3で教えるかで悩んでいるように話したのだとしたら、確かに数学的センスに欠けていたかもしれない。
このエピソードで、自分が子供のころ、円周率が正しくは3.14ではなく、その後も割り切れない数値がずっと続くことを知った時に、軽いショックを感じたことを思い出した。
ほかにも年齢の低さからくる理解度に合わせて少し内容を変えて教えられ、後日間違ったことを教えられたのだと知った経験がある。
個人的には子供にその理解に合わせてよいことをしたつもりで間違えたことを教えることには反対だ。
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