2015年1月20日火曜日

靴下

 長袖のカーディガンをほどいて靴下を編んだ。
 編み直してみると、思ったよりも糸が傷んで細くなっている。全部で5足編めたが、糸が細くて足が透けて見えるので2枚重ねにして家の中で履いていたら、すぐに踵の所が破けてしまった。
 破けたのは捨てていったが、最後に一枚残ったのはどうしたものかと思う。
 そう思ったら、最近読んだ「まほろ駅前狂想曲」に出てきた不思議な出来事に少し説明がついた。
 主人公が、子供を預かることになり、使っていない電気炊飯器の蓋を開けると、中に靴下が5つ入っている。5足ではなく靴下の片方が5つだ。読んだ時には、どうしてそういう状況になるかさっぱり見当がつかなかったが、片方が物理的に使用不能になって捨てたが、残りの使用可能な方を捨てる踏ん切りがつかず、そうかと言って不揃いの靴下を履くほど困窮していないが将来的にはどうなるかわからないとでもいった事情だったかと思いつく。

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