2022年10月5日水曜日

391~400 ローダン

  ローダンは、テルムの女帝と連絡が取れる惑星を訪問した。しかし、連絡センターはバルディオクのスパイに占拠され、自爆スィッチがはいり、わずかな時間しか残されていなかった。女帝は一方的に、事故にあった調査船モジュールから情報保管庫コンプを取り出すことを依頼してきた。ローダンは、更に情報を得るため、別の連絡センターがある惑星に向かった。そこで、女帝の依頼の達成と引き換えにコンプに存在する地球の位置情報を教えてもらう約束を得た。

 アラスカは、精神を支配する放射線を遮断する装置の実験中、逆に精神を支配され、自ら黒い宇宙船に赴き、尋問を受けた。それによって、黒い宇宙船の異人は、バルディオクに支配されており、地球人も同様に支配されようとしていることがわかった。アラスカは、マスクをはずしカピンの断片で生じた混乱によって、逃走した。黒い異人は、残された人類によって、行方不明の人類の手掛かりがつかめると思い、あえて、逃走を許した。

 モジュールは、バルディオクの罠にかかり航行不能になっていた。ローダンはモジュールの研究者の手引きにより、コンプをソルに積み込んだ。コンプは、クリスタル状の繊維のかたまりで、ソルの人工頭脳を支配下に置き、ソルを乗っ取ろうとしたが、ローダンの抵抗により、失敗した。次に女帝の親衛隊と名乗る異人の宇宙船団が現れ、異人の惑星に着陸させられ、コンプが惑星に降ろされた。惑星を去るように求められたが、地球の座標を教えるまで退去しないと拒絶した。女帝は座標を連絡してきたが、それは、地球の座標ではなく、女帝がいる惑星の座標だった。女帝は、コンプのようにクリスタルの繊維状のものが集まったものだった。

 ラール人は、細胞活性化装置を破壊する放射線を開発し、装置の爆発の位置を知ることで人類の隠れ家を知ろうと考えた。銀河内には、エルトルス人三名が装置を保持しており、一人の装置を奪い実験により破壊した。残りのエルトルス人は、仲間に危険を知らせようとしたが、一人は避難先の住民に殺されており、装置を回収して銀河外に逃走した。途中、乗船員に一人惑星に置きざれにされた。ティフラーは装置保持者テケラーを守るため、偽の任務で銀河外に避難させようとした。事情を知ったとき、銀河に戻らずローダンに警告を与えるため銀河外に留まるよう説得させるために、異種族心理学者であるテケラーの恋人のジェニファーを同行させた。途中、事情を知ったテケラーは乗員を危険に合わせないように最寄りの惑星に乗員を下すことにした。その惑星で偶然エルトルス人に会い、テケラーとジェニファー、エルトルス人の三人で銀河外に飛行することにした。船中でエルトルス人がジェニファーに暴力で怪我をさせたので、テケラーはエルトルス人を搭載艇に乗せて追い出し、エルトルス人が持っていた余分の細胞活性化装置で、ジェニファーが怪我で死ぬのを救った。エルトルス人は銀河に戻りラール人に情報提供の代わりに救助を求めようとしたが、ラール人の罠に掛かって装置が爆発して死んだ。銀河内の未発見の装置4個も爆発したが、ティフラーは助かった。銀河中枢部の惑星の地中深くにおり、そこまで放射線が届かなかった。

 アラスカは、放射線の影響が強まってきたので、使える宇宙船を探し出し、少数の仲間と共に地球を脱出し近くの生存可能な惑星に潜み、地球を監視することにした。

 

 

 

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