2015年7月31日金曜日

セミ

 朝、散歩のため家を出ると大きなセミが階段の手すりに止まっていた。
 「もうすぐ、秋」と思う。自分には、セミのイメージは盛夏ではなく「夏の終わり、秋の訪れ」だ。
 ここのところ、あまりの暑さに早朝に散歩することにした。5時から7時半の間の時間帯だ。朝早いので、別所沼公園は人が少ないだろうと思ったら、公園から大勢の人が列を作って出てきたので驚いた。どこかのグループの何かの催しかと思った。
 次に、公園に入ったらラジオ体操をしているところだった。北側の遊具がある場所は人がいっぱいで、その外側にも人が広がっている。
 今日、公園についたら、これからラジオ体操が始まるところらしく、人が集まりだしている。何かが始まるのを待つ期待感と緊張感が漂っている感じがいい。
 終わったら、一度にたくさんの人が公園から出て行くのだろう、早朝散歩の初日に見た人の行列の謎が解けた。
 沼の周りを歩いていたら、噴水が噴出した。噴き出す瞬間を始めてみた。ラジオ体操の開始時間に噴水も始まるのかもしれない。
 今日は、木の周りに人が集まっている。何かとのぞいてみたら、セミの抜け殻らしい。50センチ×1メートルくらいのところにびっしりセミの抜け殻が列になってついているように見える。となりの木には一匹だけついている。行列になっているのは、誰かが集めてそこにつけたのか、実際に集まって並んで羽化したのか、どっちかわからない。
 いままで、何度も公園に行っているのにセミの抜け殻を初めて見た。時間帯を変えると、まだまだ新しい発見がある。帰るとき、セミの大合唱に気付いた。改めて、秋に近付いたと思う。

2015年7月9日木曜日

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

 読み直して、セドリック・ディゴリーとチョウ・チャンがクィディッチのシーカーとしてハリーと対戦しており、炎のゴブレットでいきなり登場したのではないことがわかった。
 シリウスがどうやって脱獄したのかも忘れていた。吸魂鬼の目が見えず囚人の姿が変わってもわからないという点が、炎のゴブレットの前振りにもなっていた。
 ロンのペットのフクロウがシリウスからの贈り物だということと、シリウスからの手紙をバーノンおじさんに見せておじさんをビビらせたということもわかった。
 一度読んだはずだが、全然覚えていなかった。これからあまり思いださないようにしようと思う。そうしたら、また楽しむことができる。

2015年7月8日水曜日

ハリー・ポッターと秘密の部屋

 改めて読み直して、細かい点にいくつか気づいた。
 第3章「隠れ穴」でジョージが「だけど家にいるのは、やかましい屋根裏お化けと庭に巣食ってる小人だけだもんな」と話していて、ロンは「僕の部屋、屋根裏お化けの真下だし。あいつ、しょっちゅうパイプを叩いたり、うめいたりするんだ」と話している。ここで既にウィーズリー家に屋根裏お化けが登場していることは、すっかり忘れていた。第12章「ポリジュース薬」では「彼の妻は記者団に対し、『とっとと消えないと、家の屋根裏お化けをけしかけるわよ」と発言した」と出てくる。
 第8章「絶命日パーティー」では、ピーブズが「ほとんど首無しニック」に焚きつけられて「姿をくらます飾棚」をフィルチの事務室の真上に墜落させて壊す。飾棚がいつどうやって壊れたかが書かれていたことは、全く覚えていなかった。
 第9章「壁に書かれた文字」では、ロンがクモ嫌いになった理由が書かれている。ロンが三つのとき、フレッドのおもちゃの箒の柄を折ったので、フレッドがロンのテディ・ベアをバカでかい大蜘蛛に変えた。「熊のぬいぐるみを抱いているときに急に脚がニョキニョキ生えてきて」想像して見ると蜘蛛に対して克服できない恐怖をもつようになったのも当然と納得できる。
 いままで、ロンを少し弱虫だと思っていて申し訳ないように感じる。
 

2015年7月6日月曜日

みぞの鏡

 「ハリー・ポッターと賢者の石」を読み、最初に読んだ時に気づかなかったことに気づいた。
 「みぞの鏡」の名前の意味がわかった。「みぞ」の「鏡」だと思い、どうして「みぞ」なのだろうと思っていたが、「のぞみ」を逆読みして「みぞの」鏡になるのだとわかった。鏡の枠に字が彫ってあり、それを逆向きに読むと意味が通じるところから気づいた。
 ハリーが最後にベットに寝ているときに、ロンの双子の兄からトイレの便座を送られる。読んで一日たっただけなのに、何の冗談かもう忘れている。わざわざ探して、第6章「9と3/4番線からの旅」でジニーに言った冗談だとわかった。

2015年7月4日土曜日

禁句

 昨年、「ハリー・ポッターと死の秘宝」を読んだ時には、結婚式の最中に襲われて死の秘宝を探す旅を始めた最初に、非魔法界のカフェで居所を直ちに突き止められたエピソードは、あまり重要に感じられなかった。ただ、どうして居所が突き止められたのかという理由は記憶に残った。
 今年、実はかなり重要なエピソードだということに気づいた。
 このエピソードがなければブラック邸に行くことはなく、行かなければロケットも見つからない。食べ物がろくに手に入れられない野宿を続けることの説得的理由もつかず、以降の物語の流れがつくれなくなる。
 最初に読んだ時には、流れを追うのにいっぱいいっぱいな感じだったが、二回目になると、いろいろ細かいことにも気が回るようになった。

最強の杖

 去年ハリー・ポッターの死の秘宝を読んだ時は、最強の杖を持った人間を決闘で破って、その杖を手に入れるのは、不可能なように思った。とはいえ、盗んだりだまし取った人間でないと最強の杖を持つ最強の魔法使いになれないというのも、卑怯者が勇者になるようで、何か違和感を感じる。
 それにダンブルドアは正々堂々と決闘して相手を破り最強の杖を手に入れたようなので、決闘で負ける杖は最強ではないだろうと思った。
 今年、読み直して、最強の杖を持つから最強になるのではなく、最強の魔法使いだから最強の杖を持てる、杖が所有者と認めてくれるという意味だとわかった。
 それにしても、この杖を持っていると腕に覚えがある魔法使いが次々と決闘を挑んでくるので、まともな人間なら持ちたいとは思わないだろう。

破れぬ誓い

 ハリー・ポッター第六巻「謎のプリンス」の最大の謎、スネイプはどっち側なのか?についての答えは第七巻に持ち越される。
 第六巻の最後では、ダンブルドアのスネイプに対する信頼は裏切られたようにもみえるが、ダンブルドアが命乞いをするとも思えないので、表面どおり受け取ることができない。
 スネイプがやっぱりダンブルドアの信頼を裏切っていないと思わせる最大の要因は、ハリーがプリンスを「指南役でもあり、友達でもあった」(第24章セクタムセンブラ)と思い続けており、スネイプは本当はいい人間だと思えるところだ。その点でプリンスの正体は、この巻で重要な役割をはたしているように思う。
 この点で、原作は教科書を隠したのが、スネイプに没収されるのを恐れ、あくまでも手放さないようにという意図だったのが、映画の方は、教科書を手放す意図で隠したように見えるのは、少し違うように思う。
 第七巻を読んでも、スネイプがどういう考えで破れぬ誓いをしたのか、ダンブルドアはそのことを知っていたのか、知っていたとしたらいつ知ったのかがわからない。
 自分はダンブルドアは最後まで知らなかったのではないかと思う。ドラコが闇の帝王に命じられた行為をスネイプが代わって実行することは、実現可能であり、危険が少ないようにも思われるが、ドラコが他の人間にも危害が及ぶような方法をとる場合に、それを妨げるのは、誓いを破ることにもなりかねず死の危険性はかなり高いように思う。
 ドラコが素直にスネイプの忠告を聞かなくなっているので、誓いをした時点で考えた以上の危険が発生したように思う。
 この困難さを考えたとき、ダンブルドアのスネイプに対する態度は非情にも感じられる。だから、ダンブルドアはスネイプが破れぬ誓いをしたことを知らなかったのではないかと思った。
 ただ、優秀な人間は自分が簡単にできるので、他人にとっては難しいことであることに気づかず、他人に対する要求が高く非情に見えることがあるので、知っていた可能性も否定できない。

2015年7月1日水曜日

伏線(2)

 第六巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」第24章「セクタムセンプラ」でハリーは魔法薬の教科書を必要の部屋に隠す。隠す場所を探す途中で「姿をくらますキャビネット棚」のところを左折し、隠し場所を後日見つけるための目印に、本を隠した戸棚の上に胸像を置き、その頭に古い鬘と黒ずんだティアラを載せた。
 最初に読んだ時は、重要な意味を持つとは全く思わず、あとでそのことを持ち出されても全く心当たりがなかった。
 映画では、ここのところをどうやって処理するのかに注目した。