2014年9月10日水曜日

長谷川かな

 別所沼公園で俳句が書かれた石碑を見つけた。沼の周囲を歩く道から外れていたので最近気付いた。
 「野球少年 あつまり丘を うかせけり」と読めた。少年が集まって野球をしているのか。最後の五文字の意味がわからない。「う」で始まるので球を打つのと関係があるのか。変体仮名を見誤っているのか。広場で野球をするのならわかるが、丘で野球をするのは無理がある。それにどこに丘があるのだろうと思って気付いた。公園の東側がすこし高くなっている。公園から二列目の住宅は一列目の住宅より一階分くらい高いところに建っている。家が建つ前は丘に見えただろう。
 そこで、前の方に案内板があるのに気付いた。出だしは「曼珠沙華」だった。石碑の方は達筆で見誤ったのだ。作者は長谷川かな、といっても知らない人だった。
 最近、鰻を食べさせるお店の「別所」が取り壊されて空き地になり、公園内の道から後ろの住宅が見えている。コンクリートの擁壁の上に目隠しの塀の裏側が見える。芝居の書き割を後ろから見るようだ。もともと丘だったのが一目瞭然だ。
 跡地がどうなるか気になる。以前からランニングコース沿いに空き地になっているところが二区画ある。一つは市が管理しているようでそれなりに手入れされているが、隣の方は雑草が茂り荒れている。崖下で利用制限でもかかっているのだろうか。『秘密の花園』を連想する。
 俳句の方は、曼珠沙華が丘一面に咲いていて、その赤い色で丘を浮き上がらせているという意味だろう。
 9月14日朝、南東角の最近季節の花が植えられているところで、曼珠沙華が咲いているのを見かけた。
 10月23日、空き地横を歩いていて気付いたが、その空き地は自動車が通れる道路と接していない。これでは、物理的にも建物を建てるのは無理だなと思う。

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