ブルは、パーミットから出たガスによって法典に従わされていた。法典とは、恒久的葛藤の哲学、服従、名誉、戦争の戒律を内容する。イルミナは法典の効力を無効化する血清を開発した。
テケナーは、ストーカーが遭難したツナミ艦で太陽系に現れたため、ツナミ艦の消息を確かめるため、エスタルトゥに向かった。生命のゲームに参加して勝利し、ウパニシャッド学校に入学したのがツナミ艦の乗員らしいと知ったテケナーは、ダントンと共にゲームに参加した。
戦士のこぶしを廃棄したことを知られたブルは、ゲームへの参加を拒まれたので学校に潜入した。捕まったブルはトシンの宣告を受け、額に印をつけられた。エスタルトゥの外に出たり印を取ろうとしたら爆発し、100年間印が消えない。永遠の戦士カルマのもとで軍事活動をする部隊を指揮していたエルファード人のヴォルカイルは法典ガスの過剰摂取を受け、ゲームに参加していた。過剰摂取をすると死に至るが、イルミナは抗血清によって命を救った。これは永遠の戦士の決定に逆らうことなので、イルミナもトシンの宣告を受けた。
ゲームに勝ったダントンとテケナーは永遠の戦士イジャルコルにシオム・ソム銀河の紋章の門に行くよう指示された。紋章の門は凪ゾーンにある転送機だった。凪ゾーンでは、プシネットによる宇宙船の航行が不可能になる。紋章の門による移動先で様々な惑星住民を見せられ、それに対する対応を試験された。その結果、エスタルトゥに呼ばれた。エスタルトゥの本拠地は、アブサンタ・ゴム銀河とアブサンタ・シャド銀河が重複する暗黒空間内にあった。
暗黒空間では、12名の永遠の戦士が集められ、新たにソトが任命された。ソトは、永遠の戦士の上位にあり、エスタルトゥの外で活動する。ソト=タル=ケルのやり方が手ぬるく成果が上がっていないと判断され、新ソトが太陽系所属銀河の支配にあたることになったのだ。新ソトは大部隊とともに出発した。
ストーカーは、各所にウパニシャッド学校を開校した。この学校は法典に従う戦士を養成していた。生徒は法典ガスを知らずに吸わされていた。ストーカーは、テレポートシステムを売り込み、アルコンで大規模実験が行われた。代金はプシ露で支払われることになっていた。プシ露は超能力を強化する働きがあり、ろ座で採取されていた。突然カルタン人が現れ、プシ露の権利を主張した。カルタン人はアルコン人に追われて逃げてきたマークスの子孫のマーカルと争っていた。戦争によって中断していたプシ露の採取を再開したが、中断中にハンザが採取を開始していたのだった。ストーカーがプシ露を求めたのは、プシ露がプシネットをつくることができ、凪ゾーンにネットをつくられるとゴリムの侵入を許し防衛上の脅威となるから、その脅威を取り除こうとしたためだった。ゴリムとは、法典に逆らう者を指す蔑称だった。テレポートシステムの実験中、カルタン人によるプシ嵐が起き、混乱が発生して、アルコン人はテレポートシステムの導入を拒絶した。テレポートシステムは凪ゾーンをつくるものだった。
ブルは、ダントンらを追いかけてシオム・ソムの凪ゾーンで立ち往生した。ヴィールス船はプシネットを使用して動いていたからだった。立ち往生している宇宙船を攻撃するロボット船が現れたが、未知の宇宙船が遷移によって出現し救助された。凪ゾーンでも、プシネットを使用しない宇宙船の航行は可能だった。ブルは凪ゾーンの奥に運ばれ、ムリロン人の惑星にあるゴリム基地についた。ゴリム基地は凪ゾーンの外のムリロン人が新しく入植させられている惑星に運ばれ、ブルも同行した。ゴリム基地は、イジャルコムに発見されて破壊されたが、破壊される前に、基地内にメッセージを見つけた。それは、命を救われ、法典ガスの影響力から脱したヴォルカイルからのもので会合場所と、ゴリムにテラナーがいることを知らせるものだった。ブルはヴォルカイルに活動しているゴリム基地に連れていかれ、ローダンと再会した。ゴリムは自らをネットウォーカーと名乗り、宇宙船を使用せずにプシネット内を移動できるのだった。
ムリロン人のヴェト・レブリアンは2000年前に法典に逆らい、オルフェウス迷宮に送られていたが、、自力で脱出し、恩赦を与えられた。脱出の際にスリマヴォと会い、スリマヴォがコスモクラートであることを知り、スリマヴォを引き渡す見返りにエスタルトゥと会い、ムリロン人に同胞との戦争を強いて悲惨な状況に置くことについて真意を確かめたいと戦士イジャルコムに申し出た。イジャルコムは承知した。スリマヴォは新ソトに引き渡され、共に地球に向かった。途中、エスタルトゥに交易品の見本を運ぶハンザキャラバンに遭遇し、ハンザキャラバンは無人の惑星に拘束された。キャラバンは、アンソンに率いられていた。スリは法典ガスを吸わされたが、イルミナがスリのヴィールス船に抗血清を乗せていたので、それを使ってソトから逃れたが、スリは抗血清が体質にあわず正常に戻らなかったのでタフンで治療を受けることになった。
ウパニシャッド学校に入学して法典ガスに侵され戦士になっていたティフラーは正気を取り戻した。ティフラーは学校を卒業し、部隊を編成するようにストーカーから命じられ、戦闘可能な宇宙船を集めていたが、新ソトには対抗できるものではなかった。アダムスにストーカーを支援するよう交渉しようとした場で抗血清のガスを吸わされ正気に戻った。ハルト人のソクラトも学校を卒業し同様に部隊をつくるためテルツロックに行っていた。ティフラーを頼れなくなったストーカーはテルツロックに向かった。ティフは新ソトよりはストーカーの方がまだましだと考え、ストーカーを追いテルツロックに向かった。テルツロックで新ソトとストーカーは二人だけで決着をつけるべく決闘したがストーカーは敗れた。新ソトがソクラトを攻撃し、ストーカーは、ソクラトをかばった隙をつかれたのだった。新ソトは宇宙船に戻り、惑星を封鎖すると宣言した。逃げ出すものもいたが残るものも多くソクラトも残った。ソクラトは通常の法典ガスの影響を受けていなかったので今後は新ソトに対抗する決意だった。ティフラーは、封鎖される前に気づかれずにストーカーを連れて脱出しタフンに向かった。
ダントンとテケナーとヴェトとイルジャコルはエスタルトゥの本拠地についた。そこにはソトとその進行役と同じ姿の者がいた。どちらもトカゲのような体で進行役の方が小型だ。
永遠の戦士と進行役は同一種族で戦士はエスタルトゥによって不死になっていた。ソトは両者に基づいて人工的につくられ、侵攻先の知性体のメンタリティに合わせられていた。ストーカーはツナミ艦の乗員を参考にした試作品だった。ダントンとテケナーは新ソトをより完全にするためにつれてこられたのだった。それに気づいたダントンらは混乱した思考によって将来ソトになる予定の者を狂わせ、メンタルを写し取らせる装置を破壊した。装置を治せる者はおらず、新たにソトをつくることができなくなった。この行為に対する制裁としてダントンとテケナーはオルフェウスの迷宮に追放された。エスタルトゥの本拠地の植物と動物はエスタルトゥがもういないことを伝えてきた。イルジャコルは、法典に対する忠誠心が弱まっていることを知られ呼ばれたのだったが、法典への忠誠心を強化された。エスタルトゥの不在によって法典の内容を現在のものとしているのは、永遠の戦士と進行役だった。
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