2022年10月30日日曜日

421~425 ローダン

  アトランは、ローダンが立ち寄った形跡を示す惑星を見つけたが、ブルロクとローダンは、既に去っていた。エルンストは、”それ”によって再びコンセプトの肉体を与えられた。

 ラール人の指揮官は、ブラックホールに飛び込むのをためらい、部下が反乱を起こした。指揮官は、単身搭載艇で旗艦を脱出し、新指揮官は、全艦隊をブラックホールに突入させた。

 艦隊は、ブラックホール内の閉じた銀河に達した後、通路が消滅して、閉じ込められた。

 オリンプの皇帝は惑星地下に異人が侵入したとの通報を受け、オリンプに戻った。

 ラール人旧指導者は、エネルギーが尽きて放置された艦隊内にいた。修理と略奪のため立ち寄った小宇宙船を奪い、オリンプを目指した。途中、故障して動けなくなったため、救援を呼び掛け、銀河諸種族同盟の宇宙船に救助されたが、殺されそうになり、乗員に助けられて脱出し、オリンプの皇帝を援助するため来ていたテケナーの宇宙船に救助された。

 オリンプの惑星に侵入していたのは、分子変形能力者だった。オリンプに立ち寄った新人類の宇宙船の乗員に化け、新帝国の要人に成りすます計画だったが、皇帝にしてやられ、計画を放棄して立ち去った。

 ラール人は超重族の要塞がある、土星の衛星に行き、要塞の指令室を爆破することを請け負った。爆破は成功し、超重属は、すべての艦隊を本来の種族の惑星に向けて、立ち去った。

 ”それ”は、地球の現在の恒星と、地球の元の位置にある恒星をブラックホール化して、その両者を結ぶ通路を通して、地球を元の太陽系に戻した。コンセプトは、分割した惑星(エデンⅡ)に乗って宇宙の旅に出た。

 ローダンは、バルディオクがいる惑星についた。ブルロクがバルディオクについて語った。バルディオクは七人の強者の一人として大群の建設に携わった。バルディオクは自分一人の支配領域を持とうと考え、邪魔になる勢力を排するため、大群の働きを変え、監視者の殲滅スーツを盗んで隠した。監視者は仲間の七人の一人でカリブソと名乗り時間の井戸を使って、監視することになっていた。バルディオクは仲間を裏切った罰として肉体を奪われ、脳だけの存在になった。その脳から取られた一部が小陛下だった。

2022年10月25日火曜日

416~420 ローダン

  分子変形能力者が、地球と月に情報収集のために潜入した。ハイヌは、正体に気づいたが、敵とは考えずに見逃しただけでなく、危機を救ったので、分子変形能力者はハイヌに感謝し、地球が存在する銀河から立ち去った。

 アダムスは、アフィリカーと共にコンセプトとなって地球に現れた。アフィリカーとの戦いでアフィリカーは死に、アダムス単独で肉体を支配することになった。

 ヴァンネは、”それ”につれ戻されそうになったが、抵抗し最終的に、他の六人の精神を宿したまま、ブロックホール化計画基地に残れることになった。アダムスも同様に地球に残った。

 テケナーは、クリスタルに解決方法を尋ね、近くの惑星に住む平和的な種族の存在を知った。彼らの放射をクリスタルが吸収して、ハルト人に放射することで、ハルト人は平和的になった。ハルト人は銀河諸種族と共にラール人と戦うことを承諾した。テケナーは故郷銀河に戻る途中で、細胞活性装置を破壊する放射が消えたことを知った。

 ティフラーは、ブラックホール化計画が進められている現場に向かった。ケロスカーはブラックホール化により転送効果が生じたことを確かめるために、自らブラックホールに飛び込み、女帝のところにいるケロスカーのもとに向かった。ラール人には、公会議銀河に向かうと思わせた。ヴァンネも同行するとラール人には思わせたが、ティフラーがタコの力を借りて、直前にテレポートで連れ出した。

 ”それ”は、コンセプトに指示して、地球の隣の惑星の原住民を他の惑星に移住させ、惑星を赤道で上下に分割し、片方にコンセプトをのせ、宇宙を航行させようとしていた。コンセプトは、最終的に一つに統合され、”それ”と同様の存在になるはずだった。分割が完了したときに月の人工頭脳は全面的に活動し、地球の状態が元に戻り始めた。

 アトランは、クリスタルの放射に導かれて、ローダンを探していた。半年後、放棄されたバルディオクの基地がある惑星で、ローダンの痕跡を見つけた。

 

 

2022年10月21日金曜日

411~415 ローダン

  ローダンは、重力惑星から脱出し、ソルで星系を離れたが、三人の乗員は救出できなかった。脱出の際、重力惑星の機器が破壊された

 月の基地にコンセプトのグルケルが現れ、建設中の宇宙船を隣接惑星に運ぼうとした。ブル、ダントン、ワリンジャーは、それを阻止しようとした。月に何者かがいるのを知った黒い宇宙船が月に向かったが、最初の一隻が到着し戦闘が始まろうとしたとき、月の人工頭脳が防御バリアを張り、残りの宇宙船は月に侵入できなくなった。ブルは月に侵入した異人と休戦した。グルケルは姿を消した。

 テケナーは、ハルト人宇宙船とラール人宇宙船の戦闘に居合わせ、破壊された宇宙船から投げ出されたハルト人を救出した。ハルト人は、暴れまくって宇宙船を航行不能にしたので、テケナーは、無事だったハルト船に救出され、ハルト人の住む惑星に向かった。ハルト人はマゼラン星雲内の惑星にいた。惑星には、大型のハルト人がおり、普通のハルト人より凶暴だったが、その凶暴性が増しており、普通のハルト人も凶暴化していた。もともと大型のハルト人は祖先の持つ凶暴性が強く、その存在を秘密にしてきたが、凶暴性が増した原因は、惑星に自生しているクリスタルの森から発する放射線にあるようだった。

 ラール人の宇宙船にエネルギーを供給してきた公会議の種族が撤退し、ラール人はエネルギー問題を解決できずにいた。ティフラーは、銀河諸種族同盟と協力し、組織的にラール人に対抗するため、エラートに同盟のリーダーを探して、連絡をつけることを依頼した。エラートはリーダーのスセルプを見つけ、迎えに行った。スセルプは無人惑星に潜んでいたが、惑星に未知の基地があるのを知り、その基地にいた。エラートは基地の転送機に衝動的に飛び込み、精神だけ地球に運ばれたが、地球で危険を感じ宇宙に逃れた。基地の駐在人は、転送機で姿を消し、基地は自爆した。

 スセルプは、すぐにティフラーのもとに向かわず、ラール人がブラックホール化計画を進めている場所に向かった。ヴァンネは、スセルプに連絡をとり、オリンプの皇帝をティフラーの元に運ぶように依頼した。

 ローダンは、重力惑星に向かい三人の乗員を救出しようとした。重力惑星は重力の状態がおかしくなり、バルディオクの配下が、黒い宇宙船に救出を依頼していたが、果たせず、配下はローダンに救出を依頼してきた。ローダンは、救出と引き換えに、地球から小陛下と黒い宇宙船が撤退することと、三人の乗員の引き渡しを求めた。条件は受け入れられ、ローダンは、配下を包む球をソルに乗船させた。球の中では、それまでの配下よりも強力な配下ブルロクが生まれ、ソルの乗員の意思を支配した。そこに、テルムの女帝の親衛隊が現れた。ローダンが女帝から受け取っていたクリスタルが呼んだのだった。ローダンは、自身が球の中に入って、ソルから離れることを提案し、提案は受け入れられて、ローダンを入れた球は姿を消した。

2022年10月14日金曜日

401~410 ローダン

  ローダンはテルムの女帝がいる惑星に到着した。女帝から地球の位置を教えられ、女帝の惑星を出発するための条件も果たし、地球に向かった。ケロスカーは、女帝の惑星に定住することにし、自身の計算機と共にソルを去った。

 アラスカ達が黒い宇宙船に連れ去られようとしているところに、ソルが現れ、アラスカ達を救出した。ローダンは、地球の小陛下(バルディオクが設置した惑星住民を支配するためのもの)を破壊した。しかし、その後新たに小陛下が設置された。

 地球の人類の精神は”それ”が内部に吸収し、肉体はハイパー空間に保管していた。それは、一つの肉体に七人の人格を宿らせて実体化させた。その人間をコンセプトと名付けた。コンセプトのヴァンネはオリンプに現れ、ラール人の反政府団体の宇宙船で、オリンプの皇帝と共にティフラーの元に向かった。ミュータントのエラートは銀河に帰還し、別の人格と共に一人の肉体に宿り、ティフラーの元に現れた。

 ケロスカーは、新たに銀河にブラックホールを作り、それに公会議が利用していた通路と同じ機能をもたせる計画をたてた。ラール人は計画に着手し、ヴァンネは、ケロスカーの協力者とラール人に思わせた。ブラックホール化は予定より大幅に早期に完了することになった。

 ローダンは、次々に小陛下が設置された惑星に赴き小陛下を破壊していった。バルディオクは罠を仕掛け、既に支配下に置いている惑星にローダンをおびき出した。その惑星の住民は重力を操作する能力を有していた。


2022年10月5日水曜日

391~400 ローダン

  ローダンは、テルムの女帝と連絡が取れる惑星を訪問した。しかし、連絡センターはバルディオクのスパイに占拠され、自爆スィッチがはいり、わずかな時間しか残されていなかった。女帝は一方的に、事故にあった調査船モジュールから情報保管庫コンプを取り出すことを依頼してきた。ローダンは、更に情報を得るため、別の連絡センターがある惑星に向かった。そこで、女帝の依頼の達成と引き換えにコンプに存在する地球の位置情報を教えてもらう約束を得た。

 アラスカは、精神を支配する放射線を遮断する装置の実験中、逆に精神を支配され、自ら黒い宇宙船に赴き、尋問を受けた。それによって、黒い宇宙船の異人は、バルディオクに支配されており、地球人も同様に支配されようとしていることがわかった。アラスカは、マスクをはずしカピンの断片で生じた混乱によって、逃走した。黒い異人は、残された人類によって、行方不明の人類の手掛かりがつかめると思い、あえて、逃走を許した。

 モジュールは、バルディオクの罠にかかり航行不能になっていた。ローダンはモジュールの研究者の手引きにより、コンプをソルに積み込んだ。コンプは、クリスタル状の繊維のかたまりで、ソルの人工頭脳を支配下に置き、ソルを乗っ取ろうとしたが、ローダンの抵抗により、失敗した。次に女帝の親衛隊と名乗る異人の宇宙船団が現れ、異人の惑星に着陸させられ、コンプが惑星に降ろされた。惑星を去るように求められたが、地球の座標を教えるまで退去しないと拒絶した。女帝は座標を連絡してきたが、それは、地球の座標ではなく、女帝がいる惑星の座標だった。女帝は、コンプのようにクリスタルの繊維状のものが集まったものだった。

 ラール人は、細胞活性化装置を破壊する放射線を開発し、装置の爆発の位置を知ることで人類の隠れ家を知ろうと考えた。銀河内には、エルトルス人三名が装置を保持しており、一人の装置を奪い実験により破壊した。残りのエルトルス人は、仲間に危険を知らせようとしたが、一人は避難先の住民に殺されており、装置を回収して銀河外に逃走した。途中、乗船員に一人惑星に置きざれにされた。ティフラーは装置保持者テケラーを守るため、偽の任務で銀河外に避難させようとした。事情を知ったとき、銀河に戻らずローダンに警告を与えるため銀河外に留まるよう説得させるために、異種族心理学者であるテケラーの恋人のジェニファーを同行させた。途中、事情を知ったテケラーは乗員を危険に合わせないように最寄りの惑星に乗員を下すことにした。その惑星で偶然エルトルス人に会い、テケラーとジェニファー、エルトルス人の三人で銀河外に飛行することにした。船中でエルトルス人がジェニファーに暴力で怪我をさせたので、テケラーはエルトルス人を搭載艇に乗せて追い出し、エルトルス人が持っていた余分の細胞活性化装置で、ジェニファーが怪我で死ぬのを救った。エルトルス人は銀河に戻りラール人に情報提供の代わりに救助を求めようとしたが、ラール人の罠に掛かって装置が爆発して死んだ。銀河内の未発見の装置4個も爆発したが、ティフラーは助かった。銀河中枢部の惑星の地中深くにおり、そこまで放射線が届かなかった。

 アラスカは、放射線の影響が強まってきたので、使える宇宙船を探し出し、少数の仲間と共に地球を脱出し近くの生存可能な惑星に潜み、地球を監視することにした。