2015年2月12日木曜日

解き方

 問題は高さ9、底辺12の直角三角形の中に同じ長さの直径の円を二つ重ねずに三角形の辺に接するようにして入れたときの円の直径を求めるというものだ。

 円の中心点と円と辺の接点を結ぶ。三角形の斜辺の鈍角から鋭角まで三つに分割された長さをA、2X(円の半径をXとする)、Bとする。
 三角形の鈍角、鋭角と円の中心点を結ぶ線は、それぞれ角を二分割することがわかる。
 XとA、Bの比率を求めA+2X+B=15を未知数Xのみの式にする。

 鈍角を二分割する線を底辺まで伸ばし、直角点から交点までをYとする。交点から斜辺に垂直に交わるよう線を引く。3つの三角形の面積の和が全体の三角形の和に等しいので、9Y+6Y/2=9×12/2の式によりYが9/2になる。これからAとXの比率は9対9/2となりAは2Xになる。

 同様に鋭角を二分する線を縦線まで伸ばし、直角点から交点までをYとする。交点から斜辺に垂直に交わるよう線を引く。3つの三角形の面積の和が全体の三角形の和に等しいので、12Y+3Y/2=9×12/2の式によりYが4になる。これからBとXの比率は12対4となりBは3Xになる。

 上のA+2X+B=15は、7X=15となり、円の直径2Xが30/7になる。
 以上の計算を一度にやると小説に書かれている式になるかは、確かめていない。
 三角形の問題を数多くやっていたので、高さと底辺の比率が3対4の三角形の鈍角と鋭角を二等分にする三角形の高さと底辺の比率がそれぞれ1対2と1対3であることが瞬時にわかったなら、次の段階の15かける7(2足す2足す3)分の2は、即座にでてくるので、問題を見てすぐ解答できたとしてもおかしくはない。
 高さ9、底辺12の直角三角形の斜辺が15はすぐでてくる。3、4、5にせずに9、12、15にしたのは無駄に計算を繁雑にしていて洗練されていない問題のようにも感じる。7分の2は比率なので、高さと底辺の長さの比率が同じ三角形なら、この数値は変わらない。最後に斜辺の長さをかけるだけだ。3、4、5の三角形で計算すると5かける7分の2で7分の10になる。
 「10!?」、主人公が最初に間違って10と出したのは、分母の7を落として、最後に3倍するのを忘れたからかと思う。
 
 

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