朝、散歩のため家を出ると大きなセミが階段の手すりに止まっていた。
「もうすぐ、秋」と思う。自分には、セミのイメージは盛夏ではなく「夏の終わり、秋の訪れ」だ。
ここのところ、あまりの暑さに早朝に散歩することにした。5時から7時半の間の時間帯だ。朝早いので、別所沼公園は人が少ないだろうと思ったら、公園から大勢の人が列を作って出てきたので驚いた。どこかのグループの何かの催しかと思った。
次に、公園に入ったらラジオ体操をしているところだった。北側の遊具がある場所は人がいっぱいで、その外側にも人が広がっている。
今日、公園についたら、これからラジオ体操が始まるところらしく、人が集まりだしている。何かが始まるのを待つ期待感と緊張感が漂っている感じがいい。
終わったら、一度にたくさんの人が公園から出て行くのだろう、早朝散歩の初日に見た人の行列の謎が解けた。
沼の周りを歩いていたら、噴水が噴出した。噴き出す瞬間を始めてみた。ラジオ体操の開始時間に噴水も始まるのかもしれない。
今日は、木の周りに人が集まっている。何かとのぞいてみたら、セミの抜け殻らしい。50センチ×1メートルくらいのところにびっしりセミの抜け殻が列になってついているように見える。となりの木には一匹だけついている。行列になっているのは、誰かが集めてそこにつけたのか、実際に集まって並んで羽化したのか、どっちかわからない。
いままで、何度も公園に行っているのにセミの抜け殻を初めて見た。時間帯を変えると、まだまだ新しい発見がある。帰るとき、セミの大合唱に気付いた。改めて、秋に近付いたと思う。
2015年7月31日金曜日
2015年7月9日木曜日
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
読み直して、セドリック・ディゴリーとチョウ・チャンがクィディッチのシーカーとしてハリーと対戦しており、炎のゴブレットでいきなり登場したのではないことがわかった。
シリウスがどうやって脱獄したのかも忘れていた。吸魂鬼の目が見えず囚人の姿が変わってもわからないという点が、炎のゴブレットの前振りにもなっていた。
ロンのペットのフクロウがシリウスからの贈り物だということと、シリウスからの手紙をバーノンおじさんに見せておじさんをビビらせたということもわかった。
一度読んだはずだが、全然覚えていなかった。これからあまり思いださないようにしようと思う。そうしたら、また楽しむことができる。
シリウスがどうやって脱獄したのかも忘れていた。吸魂鬼の目が見えず囚人の姿が変わってもわからないという点が、炎のゴブレットの前振りにもなっていた。
ロンのペットのフクロウがシリウスからの贈り物だということと、シリウスからの手紙をバーノンおじさんに見せておじさんをビビらせたということもわかった。
一度読んだはずだが、全然覚えていなかった。これからあまり思いださないようにしようと思う。そうしたら、また楽しむことができる。
2015年7月8日水曜日
ハリー・ポッターと秘密の部屋
改めて読み直して、細かい点にいくつか気づいた。
第3章「隠れ穴」でジョージが「だけど家にいるのは、やかましい屋根裏お化けと庭に巣食ってる小人だけだもんな」と話していて、ロンは「僕の部屋、屋根裏お化けの真下だし。あいつ、しょっちゅうパイプを叩いたり、うめいたりするんだ」と話している。ここで既にウィーズリー家に屋根裏お化けが登場していることは、すっかり忘れていた。第12章「ポリジュース薬」では「彼の妻は記者団に対し、『とっとと消えないと、家の屋根裏お化けをけしかけるわよ」と発言した」と出てくる。
第8章「絶命日パーティー」では、ピーブズが「ほとんど首無しニック」に焚きつけられて「姿をくらます飾棚」をフィルチの事務室の真上に墜落させて壊す。飾棚がいつどうやって壊れたかが書かれていたことは、全く覚えていなかった。
第9章「壁に書かれた文字」では、ロンがクモ嫌いになった理由が書かれている。ロンが三つのとき、フレッドのおもちゃの箒の柄を折ったので、フレッドがロンのテディ・ベアをバカでかい大蜘蛛に変えた。「熊のぬいぐるみを抱いているときに急に脚がニョキニョキ生えてきて」想像して見ると蜘蛛に対して克服できない恐怖をもつようになったのも当然と納得できる。
いままで、ロンを少し弱虫だと思っていて申し訳ないように感じる。
第3章「隠れ穴」でジョージが「だけど家にいるのは、やかましい屋根裏お化けと庭に巣食ってる小人だけだもんな」と話していて、ロンは「僕の部屋、屋根裏お化けの真下だし。あいつ、しょっちゅうパイプを叩いたり、うめいたりするんだ」と話している。ここで既にウィーズリー家に屋根裏お化けが登場していることは、すっかり忘れていた。第12章「ポリジュース薬」では「彼の妻は記者団に対し、『とっとと消えないと、家の屋根裏お化けをけしかけるわよ」と発言した」と出てくる。
第8章「絶命日パーティー」では、ピーブズが「ほとんど首無しニック」に焚きつけられて「姿をくらます飾棚」をフィルチの事務室の真上に墜落させて壊す。飾棚がいつどうやって壊れたかが書かれていたことは、全く覚えていなかった。
第9章「壁に書かれた文字」では、ロンがクモ嫌いになった理由が書かれている。ロンが三つのとき、フレッドのおもちゃの箒の柄を折ったので、フレッドがロンのテディ・ベアをバカでかい大蜘蛛に変えた。「熊のぬいぐるみを抱いているときに急に脚がニョキニョキ生えてきて」想像して見ると蜘蛛に対して克服できない恐怖をもつようになったのも当然と納得できる。
いままで、ロンを少し弱虫だと思っていて申し訳ないように感じる。
2015年7月6日月曜日
みぞの鏡
「ハリー・ポッターと賢者の石」を読み、最初に読んだ時に気づかなかったことに気づいた。
「みぞの鏡」の名前の意味がわかった。「みぞ」の「鏡」だと思い、どうして「みぞ」なのだろうと思っていたが、「のぞみ」を逆読みして「みぞの」鏡になるのだとわかった。鏡の枠に字が彫ってあり、それを逆向きに読むと意味が通じるところから気づいた。
ハリーが最後にベットに寝ているときに、ロンの双子の兄からトイレの便座を送られる。読んで一日たっただけなのに、何の冗談かもう忘れている。わざわざ探して、第6章「9と3/4番線からの旅」でジニーに言った冗談だとわかった。
「みぞの鏡」の名前の意味がわかった。「みぞ」の「鏡」だと思い、どうして「みぞ」なのだろうと思っていたが、「のぞみ」を逆読みして「みぞの」鏡になるのだとわかった。鏡の枠に字が彫ってあり、それを逆向きに読むと意味が通じるところから気づいた。
ハリーが最後にベットに寝ているときに、ロンの双子の兄からトイレの便座を送られる。読んで一日たっただけなのに、何の冗談かもう忘れている。わざわざ探して、第6章「9と3/4番線からの旅」でジニーに言った冗談だとわかった。
2015年7月4日土曜日
禁句
昨年、「ハリー・ポッターと死の秘宝」を読んだ時には、結婚式の最中に襲われて死の秘宝を探す旅を始めた最初に、非魔法界のカフェで居所を直ちに突き止められたエピソードは、あまり重要に感じられなかった。ただ、どうして居所が突き止められたのかという理由は記憶に残った。
今年、実はかなり重要なエピソードだということに気づいた。
このエピソードがなければブラック邸に行くことはなく、行かなければロケットも見つからない。食べ物がろくに手に入れられない野宿を続けることの説得的理由もつかず、以降の物語の流れがつくれなくなる。
最初に読んだ時には、流れを追うのにいっぱいいっぱいな感じだったが、二回目になると、いろいろ細かいことにも気が回るようになった。
今年、実はかなり重要なエピソードだということに気づいた。
このエピソードがなければブラック邸に行くことはなく、行かなければロケットも見つからない。食べ物がろくに手に入れられない野宿を続けることの説得的理由もつかず、以降の物語の流れがつくれなくなる。
最初に読んだ時には、流れを追うのにいっぱいいっぱいな感じだったが、二回目になると、いろいろ細かいことにも気が回るようになった。
最強の杖
去年ハリー・ポッターの死の秘宝を読んだ時は、最強の杖を持った人間を決闘で破って、その杖を手に入れるのは、不可能なように思った。とはいえ、盗んだりだまし取った人間でないと最強の杖を持つ最強の魔法使いになれないというのも、卑怯者が勇者になるようで、何か違和感を感じる。
それにダンブルドアは正々堂々と決闘して相手を破り最強の杖を手に入れたようなので、決闘で負ける杖は最強ではないだろうと思った。
今年、読み直して、最強の杖を持つから最強になるのではなく、最強の魔法使いだから最強の杖を持てる、杖が所有者と認めてくれるという意味だとわかった。
それにしても、この杖を持っていると腕に覚えがある魔法使いが次々と決闘を挑んでくるので、まともな人間なら持ちたいとは思わないだろう。
それにダンブルドアは正々堂々と決闘して相手を破り最強の杖を手に入れたようなので、決闘で負ける杖は最強ではないだろうと思った。
今年、読み直して、最強の杖を持つから最強になるのではなく、最強の魔法使いだから最強の杖を持てる、杖が所有者と認めてくれるという意味だとわかった。
それにしても、この杖を持っていると腕に覚えがある魔法使いが次々と決闘を挑んでくるので、まともな人間なら持ちたいとは思わないだろう。
破れぬ誓い
ハリー・ポッター第六巻「謎のプリンス」の最大の謎、スネイプはどっち側なのか?についての答えは第七巻に持ち越される。
第六巻の最後では、ダンブルドアのスネイプに対する信頼は裏切られたようにもみえるが、ダンブルドアが命乞いをするとも思えないので、表面どおり受け取ることができない。
スネイプがやっぱりダンブルドアの信頼を裏切っていないと思わせる最大の要因は、ハリーがプリンスを「指南役でもあり、友達でもあった」(第24章セクタムセンブラ)と思い続けており、スネイプは本当はいい人間だと思えるところだ。その点でプリンスの正体は、この巻で重要な役割をはたしているように思う。
この点で、原作は教科書を隠したのが、スネイプに没収されるのを恐れ、あくまでも手放さないようにという意図だったのが、映画の方は、教科書を手放す意図で隠したように見えるのは、少し違うように思う。
第七巻を読んでも、スネイプがどういう考えで破れぬ誓いをしたのか、ダンブルドアはそのことを知っていたのか、知っていたとしたらいつ知ったのかがわからない。
自分はダンブルドアは最後まで知らなかったのではないかと思う。ドラコが闇の帝王に命じられた行為をスネイプが代わって実行することは、実現可能であり、危険が少ないようにも思われるが、ドラコが他の人間にも危害が及ぶような方法をとる場合に、それを妨げるのは、誓いを破ることにもなりかねず死の危険性はかなり高いように思う。
ドラコが素直にスネイプの忠告を聞かなくなっているので、誓いをした時点で考えた以上の危険が発生したように思う。
この困難さを考えたとき、ダンブルドアのスネイプに対する態度は非情にも感じられる。だから、ダンブルドアはスネイプが破れぬ誓いをしたことを知らなかったのではないかと思った。
ただ、優秀な人間は自分が簡単にできるので、他人にとっては難しいことであることに気づかず、他人に対する要求が高く非情に見えることがあるので、知っていた可能性も否定できない。
第六巻の最後では、ダンブルドアのスネイプに対する信頼は裏切られたようにもみえるが、ダンブルドアが命乞いをするとも思えないので、表面どおり受け取ることができない。
スネイプがやっぱりダンブルドアの信頼を裏切っていないと思わせる最大の要因は、ハリーがプリンスを「指南役でもあり、友達でもあった」(第24章セクタムセンブラ)と思い続けており、スネイプは本当はいい人間だと思えるところだ。その点でプリンスの正体は、この巻で重要な役割をはたしているように思う。
この点で、原作は教科書を隠したのが、スネイプに没収されるのを恐れ、あくまでも手放さないようにという意図だったのが、映画の方は、教科書を手放す意図で隠したように見えるのは、少し違うように思う。
第七巻を読んでも、スネイプがどういう考えで破れぬ誓いをしたのか、ダンブルドアはそのことを知っていたのか、知っていたとしたらいつ知ったのかがわからない。
自分はダンブルドアは最後まで知らなかったのではないかと思う。ドラコが闇の帝王に命じられた行為をスネイプが代わって実行することは、実現可能であり、危険が少ないようにも思われるが、ドラコが他の人間にも危害が及ぶような方法をとる場合に、それを妨げるのは、誓いを破ることにもなりかねず死の危険性はかなり高いように思う。
ドラコが素直にスネイプの忠告を聞かなくなっているので、誓いをした時点で考えた以上の危険が発生したように思う。
この困難さを考えたとき、ダンブルドアのスネイプに対する態度は非情にも感じられる。だから、ダンブルドアはスネイプが破れぬ誓いをしたことを知らなかったのではないかと思った。
ただ、優秀な人間は自分が簡単にできるので、他人にとっては難しいことであることに気づかず、他人に対する要求が高く非情に見えることがあるので、知っていた可能性も否定できない。
2015年7月1日水曜日
伏線(2)
第六巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」第24章「セクタムセンプラ」でハリーは魔法薬の教科書を必要の部屋に隠す。隠す場所を探す途中で「姿をくらますキャビネット棚」のところを左折し、隠し場所を後日見つけるための目印に、本を隠した戸棚の上に胸像を置き、その頭に古い鬘と黒ずんだティアラを載せた。
最初に読んだ時は、重要な意味を持つとは全く思わず、あとでそのことを持ち出されても全く心当たりがなかった。
映画では、ここのところをどうやって処理するのかに注目した。
最初に読んだ時は、重要な意味を持つとは全く思わず、あとでそのことを持ち出されても全く心当たりがなかった。
映画では、ここのところをどうやって処理するのかに注目した。
2015年6月29日月曜日
伏線
一年前にハリー・ポッターの原作全巻を読んだが、最近映画を見て、かなり忘れていることに気づき第四巻から読み返してみた。
後になって重要な意味を持ってくることがわかっていると、最初に読んだ時には流していたエピソードに注意が向いてくる。
第五巻不死鳥の騎士団の第28章「スネイプの最悪の記憶」のなかで、ロンの双子の兄がモンタギューを二階の『姿をくらます飾棚』に頭から突っ込み、どこに送ったかわからないと話す。学校を去る決心をした二人はもう処罰を恐れる必要もない。
ハリーがスネイプに閉心術を教えてもらっているときに、ドラコがスネイプを呼びにくる。モンタギューが五階のトイレに詰まっていたのがみつかり、モンタギューがどうしてそうなったか説明できないので来て助けてくれということだ。
ハリーはスネイプの留守に憂いの篩でスネイプの過去の記憶を見てしまう。
魔法で移動する方法は、姿くらまし・姿あらわしの他にも移動キー、煙突飛行がある。学校の中で姿くらまし・姿あらわしはできないことになっていて、煙突飛行は監視できる。
移動キーについては、ダンブルドアが校長室から移動キーをつかって移動させるところと逆に魔法省から校長室に送り込むところが第五巻に出てくる。
学校内外の移動に移動キーが使用できる条件がよくわからない。第四巻で優勝杯を移動キーにしてハリーを学校外に連れ出している。ハリーが必ずその移動キーに触り、しかも他の人間は触らないようにする方法は、優勝杯を移動キーにする以外にも簡単な方法はたくさんあっただろうにと思うと同時に、どうして学校襲撃に移動キーを使用しなかった(できなかった)のだろうと思う。
後になって重要な意味を持ってくることがわかっていると、最初に読んだ時には流していたエピソードに注意が向いてくる。
第五巻不死鳥の騎士団の第28章「スネイプの最悪の記憶」のなかで、ロンの双子の兄がモンタギューを二階の『姿をくらます飾棚』に頭から突っ込み、どこに送ったかわからないと話す。学校を去る決心をした二人はもう処罰を恐れる必要もない。
ハリーがスネイプに閉心術を教えてもらっているときに、ドラコがスネイプを呼びにくる。モンタギューが五階のトイレに詰まっていたのがみつかり、モンタギューがどうしてそうなったか説明できないので来て助けてくれということだ。
ハリーはスネイプの留守に憂いの篩でスネイプの過去の記憶を見てしまう。
魔法で移動する方法は、姿くらまし・姿あらわしの他にも移動キー、煙突飛行がある。学校の中で姿くらまし・姿あらわしはできないことになっていて、煙突飛行は監視できる。
移動キーについては、ダンブルドアが校長室から移動キーをつかって移動させるところと逆に魔法省から校長室に送り込むところが第五巻に出てくる。
学校内外の移動に移動キーが使用できる条件がよくわからない。第四巻で優勝杯を移動キーにしてハリーを学校外に連れ出している。ハリーが必ずその移動キーに触り、しかも他の人間は触らないようにする方法は、優勝杯を移動キーにする以外にも簡単な方法はたくさんあっただろうにと思うと同時に、どうして学校襲撃に移動キーを使用しなかった(できなかった)のだろうと思う。
2015年6月15日月曜日
延滞税の回避
ジュリスト6月号の租税判例速報が、またまたおもしろい。
相続税の申告納付をした人が、減額更正請求したことに対して、税務署長が相続財産の評価の誤りを理由に減額更正して還付加算金を加算して過納金を還付した。その後、税務署長は相続財産の評価の誤りを理由に増額更正し、この増えた分の税額に応じた延滞税が発生するとした。
増額更正後の税額は当初の申告納税額より低かったため、納税者は延滞税の納付義務を争い最高裁は納税義務がないと判断した。
ちなみに還付加算金は減額請求してから三ヶ月以内は発生せず、延滞税については、増額決定までの期間は、法定納期限(本来の申告納税期限)から一年分だけ発生する。そのため、納税者が還付加算金狙いで故意に過大に申告しても課税庁が迅速に処理すると還付加算金は発生せず、課税庁の増額更正処理の遅れによって一年分以上延滞税が増えることはない。
下級審が延滞税の発生を認めたのは延滞税は本税に付随して発生することを重視したためで、条文どおり機械的に延滞税を計算するなら、延滞税が発生すると考える方が話が簡単になる。
最高裁は「そして,延滞税は,納付の遅延に対する民事罰の性質を有し,期限内に申告及び納付をした者との間の負担の公平を図るとともに期限内の納付を促すことを目的とするものであるところ,上記の諸点に鑑みると,このような延滞税の趣旨及び目的に照らし,本件各相続税のうち本件各増差本税額に相当する部分について本件各増額更正によって改めて納付すべきものとされた本件各増差本税額の納期限までの期間に係る延滞税の発生は法において想定されていないものとみるのが相当である。」と判断した。
解説者は「本判決においては、立法者意思等が十分に吟味されたとはいえず、問題が残るといえよう。また、こうした解釈により、延滞税を回避するために意図的に過大に申告・納付をし、更正の請求を行う可能性もあり得るため、慎重であるべきであろう。」と書いている。
自分も最高裁が「民事罰の性質を有し」と決めつけたのは、言い過ぎではないかと思うが、延滞税を回避するため以下の記述については、全く理解できない。
以下の筆者の記述にあるように、本件の射程は「課税庁の行為によって未納付状態が作出された」場合に限られるので、どうやったら課税庁が減額しすぎてから増額する行為を期待して、延滞税を回避するために意図的に過大に申告・納付する人がいるかもしれないと考えることができるのか不思議でしょうがない。
事案の内容がよくわからないせいかと思い最高裁のHPの判決文を読んで驚いた。まず延滞税の金額が一人あたり一万円台だ。
そして、事案の内容だが、納税者が減額更正請求した一部が認められて減額更正されたが、それに対して異議申し立てをしたところ、減額しすぎとの判断がされ、その判断を受けて課税庁が増額更正したというものだ。最初の減額更正も異議申し立ての判断も同じ税務署だ。これでは、「せっかく減額してあげたのに、それに納得せず更に争うから、かえって損したでしょ」といっているようなものだ。しかも最初の減額更正の判断については還付加算金が発生するくらい時間をかけているのだから、一回でちゃんと判断できなかった言いわけができないように思う。
今度もまた、結論としてはこれしかないと思うが、理論面の説明は苦しい。法律は課税庁がこんなまねをすることまでは、想定していなかったとしか言いようがない。
念のため関係する判決文の一部を示すと以下のとおり(平成25年(行ヒ)第449号)
他方,所轄税務署長は,本件各更正請求に係る税務調査に基づき,本件相続土地の評価に誤りがあったことを理由に,上告人らの主張の一部を認めて本件各減額更
- 5 -
正をしたにもかかわらず,本件各増額更正に当たっては,自らその処分の内容を覆し,再び本件各減額更正における本件相続土地の評価に誤りがあったことを理由に,税額を増加させる判断の変更をしたものである。
以上によれば,本件の場合において,仮に本件各相続税について法定納期限の翌日から延滞税が発生することになるとすれば,法定の期限内に本件各増差本税額に相当する部分を含めて申告及び納付をした上告人らは,当初の減額更正における土地の評価の誤りを理由として税額を増額させる判断の変更をした課税庁の行為によって,当初から正しい土地の評価に基づく減額更正がされた場合と比べて税負担が増加するという回避し得ない不利益を被ることになるが,このような帰結は,法60条1項等において延滞税の発生につき納税者の帰責事由が必要とされていないことや,課税庁は更正を繰り返し行うことができることを勘案しても,明らかに課税上の衡平に反するものといわざるを得ない。そして,延滞税は,納付の遅延に対する民事罰の性質を有し,期限内に申告及び納付をした者との間の負担の公平を図るとともに期限内の納付を促すことを目的とするものであるところ,上記の諸点に鑑みると,このような延滞税の趣旨及び目的に照らし,本件各相続税のうち本件各増差本税額に相当する部分について本件各増額更正によって改めて納付すべきものとされた本件各増差本税額の納期限までの期間に係る延滞税の発生は法において想定されていないものとみるのが相当である。
相続税の申告納付をした人が、減額更正請求したことに対して、税務署長が相続財産の評価の誤りを理由に減額更正して還付加算金を加算して過納金を還付した。その後、税務署長は相続財産の評価の誤りを理由に増額更正し、この増えた分の税額に応じた延滞税が発生するとした。
増額更正後の税額は当初の申告納税額より低かったため、納税者は延滞税の納付義務を争い最高裁は納税義務がないと判断した。
ちなみに還付加算金は減額請求してから三ヶ月以内は発生せず、延滞税については、増額決定までの期間は、法定納期限(本来の申告納税期限)から一年分だけ発生する。そのため、納税者が還付加算金狙いで故意に過大に申告しても課税庁が迅速に処理すると還付加算金は発生せず、課税庁の増額更正処理の遅れによって一年分以上延滞税が増えることはない。
下級審が延滞税の発生を認めたのは延滞税は本税に付随して発生することを重視したためで、条文どおり機械的に延滞税を計算するなら、延滞税が発生すると考える方が話が簡単になる。
最高裁は「そして,延滞税は,納付の遅延に対する民事罰の性質を有し,期限内に申告及び納付をした者との間の負担の公平を図るとともに期限内の納付を促すことを目的とするものであるところ,上記の諸点に鑑みると,このような延滞税の趣旨及び目的に照らし,本件各相続税のうち本件各増差本税額に相当する部分について本件各増額更正によって改めて納付すべきものとされた本件各増差本税額の納期限までの期間に係る延滞税の発生は法において想定されていないものとみるのが相当である。」と判断した。
解説者は「本判決においては、立法者意思等が十分に吟味されたとはいえず、問題が残るといえよう。また、こうした解釈により、延滞税を回避するために意図的に過大に申告・納付をし、更正の請求を行う可能性もあり得るため、慎重であるべきであろう。」と書いている。
自分も最高裁が「民事罰の性質を有し」と決めつけたのは、言い過ぎではないかと思うが、延滞税を回避するため以下の記述については、全く理解できない。
以下の筆者の記述にあるように、本件の射程は「課税庁の行為によって未納付状態が作出された」場合に限られるので、どうやったら課税庁が減額しすぎてから増額する行為を期待して、延滞税を回避するために意図的に過大に申告・納付する人がいるかもしれないと考えることができるのか不思議でしょうがない。
事案の内容がよくわからないせいかと思い最高裁のHPの判決文を読んで驚いた。まず延滞税の金額が一人あたり一万円台だ。
そして、事案の内容だが、納税者が減額更正請求した一部が認められて減額更正されたが、それに対して異議申し立てをしたところ、減額しすぎとの判断がされ、その判断を受けて課税庁が増額更正したというものだ。最初の減額更正も異議申し立ての判断も同じ税務署だ。これでは、「せっかく減額してあげたのに、それに納得せず更に争うから、かえって損したでしょ」といっているようなものだ。しかも最初の減額更正の判断については還付加算金が発生するくらい時間をかけているのだから、一回でちゃんと判断できなかった言いわけができないように思う。
今度もまた、結論としてはこれしかないと思うが、理論面の説明は苦しい。法律は課税庁がこんなまねをすることまでは、想定していなかったとしか言いようがない。
念のため関係する判決文の一部を示すと以下のとおり(平成25年(行ヒ)第449号)
他方,所轄税務署長は,本件各更正請求に係る税務調査に基づき,本件相続土地の評価に誤りがあったことを理由に,上告人らの主張の一部を認めて本件各減額更
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正をしたにもかかわらず,本件各増額更正に当たっては,自らその処分の内容を覆し,再び本件各減額更正における本件相続土地の評価に誤りがあったことを理由に,税額を増加させる判断の変更をしたものである。
以上によれば,本件の場合において,仮に本件各相続税について法定納期限の翌日から延滞税が発生することになるとすれば,法定の期限内に本件各増差本税額に相当する部分を含めて申告及び納付をした上告人らは,当初の減額更正における土地の評価の誤りを理由として税額を増額させる判断の変更をした課税庁の行為によって,当初から正しい土地の評価に基づく減額更正がされた場合と比べて税負担が増加するという回避し得ない不利益を被ることになるが,このような帰結は,法60条1項等において延滞税の発生につき納税者の帰責事由が必要とされていないことや,課税庁は更正を繰り返し行うことができることを勘案しても,明らかに課税上の衡平に反するものといわざるを得ない。そして,延滞税は,納付の遅延に対する民事罰の性質を有し,期限内に申告及び納付をした者との間の負担の公平を図るとともに期限内の納付を促すことを目的とするものであるところ,上記の諸点に鑑みると,このような延滞税の趣旨及び目的に照らし,本件各相続税のうち本件各増差本税額に相当する部分について本件各増額更正によって改めて納付すべきものとされた本件各増差本税額の納期限までの期間に係る延滞税の発生は法において想定されていないものとみるのが相当である。
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