2025年8月8日金曜日

エドウィン・マルハウス

  エドウィン・マルハウスの伝記となっているので、読む前は、カバーの絵の少年がエドウィンだと思った。が、伝記を書いた少年についての描写からは、カバー絵の少年は伝記の作者のようにも思える。

 結局、この小説の主人公はどっちの少年なのだろうか。この小説の作者は、芸術家(あるいは技術者、博物館・ホテルの経営者などなど)がどんどん自分が求めるものを追求していき、最後は常軌を逸してしまうという作品を多く書いている。最後の瞬間までは、この常軌を逸するほど熱中するのは、エドウィンのように見える。

 ところが、最後の最後で、常軌を逸しているのは、伝記作者の方だとわかる。そして、次の犠牲者を示すところで終わっているので、非常に恐ろしい終わりになっている。

 

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