傑作選がいくつか出ているが、最近では文春文庫から3冊出ている。2014年の5月、6月、7月。昨年、ルパン三世の実写映画がつくられたのと何か関係があるのだろうか。銭形警部から銭形平次を知る人もいるのだろう。
一巻二巻の収録小説は、嶋中文庫で読めるが、最後に随筆が載っていて注解、後書がついている。
三巻には河出書房の全集7巻から二作、8巻から二作、10巻から一作(光文社の傑作選にもあり)、18巻から一作(潮出版社の傑作選にもあり)、21巻から二作の短編が収録されている。その他、随筆と注解、銭形平次作品一覧、著者略歴、解説もある。
さいたま市図書館で借りられる傑作選、光文社文庫一冊、中公文庫一冊、PHP文庫一冊、潮出版社三冊で打ち止めにしようと思ったが、青樹社から出ている新100選その1からその10の10冊が気になった。発行年が作者が亡くなった後なので、全作品から選んでいるのなら、まだ読んでいない作品が読める。
試しに最後のその10を借りて見た。河出書房全集の20巻から二作、21巻から三作、七巻から5作収録されている。広済堂出版と同じ手法だ。昭和40年代の出版界のはやりなのだろうか。読む方からすると書いた順に読みたい。
青樹社の残りの巻も全部借りて確かめてみると、嶋中文庫とダブっているのは「その9」に二編(河出書房7巻)、「その10」に5編だけだった。
文春文庫傑作選3の『胡堂百話』よりを読むと百話を出すために追加で13編書き下ろしたとある。嶋中文庫は150編ある。嶋中文庫の10巻までが、その百話を元にしているので、青樹社は既に出された百話とダブってはいないことになる。
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