「青春の門」の第一部から第七部まで、一気に通し読みをした。初めて読むはずなのに、第七部だけ読んだ記憶がある。あれこれ考えあわせて、北海道新聞の連載小説で読んだという結論になった。
場所が江差町と函館市で、江差追分と北方領土問題が出てくる。第三部は函館市と札幌市が舞台になっている。
第八部は単行本化されておらず、未完になっているらしい。主人公は30歳になるまでは、自分のやりたいことを探して生活の安定は求めず、30歳までに見つからなければあきらめるつもりでいる。昭和9年(1934年)生まれで、第七部が1961年で終わっている。
30歳になって、自分が一生かけてやり続けたいことを見つけて、小説が終わるのだろうか。
作者本人はどうなのだろう。主人公が求めていたものを得たのだろうか。作者が80歳を超えても、小説が完結していないのは、一生かけても結論が出ない題材を選んでしまったからじゃないだろうか。
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