小説の小道
2015年10月19日月曜日
つながった
常盤緑道を歩いていて、今年の夏、「とうとう、つながった」と思った。
途中で武蔵野貨物線と交差するが、その線路がコンクリートの壁に覆われていて、壁には蔦が這っている。
左右から茎が伸びてきて、その間が開いていた。その様子が左右から手を差し伸べているようで、ミケランジェロの天地創造を連想させた。
その指先がとうとうつながったのだ。
秋になって葉が落ちてきて、茎の状態がよく見えるようになった。今では、どこがつながった部分か、わからないくらいだ。今度は血管網のようだと思う。
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